No.96 ページ31
少し動揺してしまったせいか
サ「…!」
気配に気づかれ
サスケから鋭い蹴りが飛んできた。
『ちょ、やめろ!』
サ「…アンタか」
慌ててそれを避けると
サスケは振り上げていた脚を下ろした。
『イタチに頼まれて迎えに来た。さっさとここから出るぞ、…うん』
と言うとサスケは後ろについてきた。
『………』
サ「………」
互いに無言のまま、出口へ向かって歩く。
角を曲がったところで
サ「!!?」
サスケに向かって蜘蛛型を投げつけた。
すかさず印を組むが
[[ﾁﾘﾁﾘﾁﾘ]]
投げつけた蜘蛛型は
すべてサスケの千鳥に射抜かれた。
『………やっぱお前』
『前世の記憶あんだろ!!!』
今ので、確信が持てた。
サスケは絶対に覚えている。
でなきゃ
こんなガキがオイラの攻撃に反応できるわけがねえ。
サ「……なんのことだ」
『すっとぼけるんじゃねぇ!!』
『この千鳥、記憶無しで出来る様な術じゃねぇだろ!!』
というとサスケは黙り込んでしまった。
『あ、なんだ?図星か、うん!』
『イタチのこと、あんなに殺そうとしてたのに』
『兄さんとか呼んじゃって』
『イタチのこと、本当は大好きか!うん!』
そう立て続けに言うと
サスケは面白いぐらいに
ギクッギクッと体を揺らしていく。
『サスケの記憶があること…』
『イタチに言っちゃても〜?』
ニヤニヤ笑いながらそう言うと
サスケの顔が段々こわばっていく。
『…まあ、言わないでおいてやるよ、…うん』
戦いでは見られなかったサスケの表情に満足した。
『その代わり!!』
『もう1回オイラと戦え!!』
『今度こそオイラの芸術で、その生意気な面を絶望に染め上げてやるぜ!!うん!!』
サスケは少し面食らったような表情で頷いた。
それからいくつかの通路を抜けて外に出ると
イ「サスケ!」
待ち構えていたようにイタチが近寄ってきた。
イ「怪我はないか?」
サ「あぁ、大丈夫だ」
『オイラが全部人形をぶっ飛ばしたからな』
イ「そうか、ありがとうA」
『いや、別にいいけどよ』
『お前、ちょっと過保護すぎじゃねぇか、…うん』
と、苦笑していると
上「逆ナンどころかコクられた!!」
峰「羨ましくなんかねぇ!相手は子供だ、女じゃねぇ…でも20年後なら…くそう!掘地と常闇ばかり!!なぜだ、神よ…!!」
上鳴達の騒ぐ声が聞こえる。
『じゃあ、オイラ行くわ』
『約束、忘れんなよ、サスケ』
オイラはイタチ達に踵を返し
飯田達の元へ歩いていった。
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たいやき(プロフ) - ミリアさん» コメントに気づかず、返信遅れてすみません!応援ありがとうございます!こちらは更新ゆっくりになりそうですが、頑張ります!! (2018年2月18日 0時) (
レス) id: 106da89505 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく面白かった作品で大好きです続きがすごく楽しみですこれからも体調に気をつけて更新頑張ってください応援してます (2018年2月9日 20時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たいやき | 作成日時：2018年2月3日 21時
