No.90 ページ25
突然
ヒーローイベントを見たいと
言い出した峰田と上鳴と別れ
オイラと飯田、常闇は
常闇の目的であるアップルパイを食べていた。
飯「うん、うまいな」
常「ああ、爽やかなリンゴの酸味を残しつつ、シナモンを効かせて甘味を際立たせている。パイ生地と柔らかく煮たリンゴの食感もいい……美味」
常闇は
幸せそうにアップルパイを嘴でつついている。
『常闇が言うと、さらにうまく感じるな、うん』
オイラも負けじとアップルパイを食べ進める。
飯「しかし、常闇くんがそんなにリンゴ好きだったとは意外だな」
常「リンゴを1日1つ食べれば、医者が遠ざかると言われるくらい栄養が豊富。しかもほどよい酸味と甘味。そして長期保存も可能……。リンゴほど素晴らしい果物はない」
『おぉ、リンゴってすげぇんだな、うん』
そんな会話をしつつ、アップルパイを完食した。
飯「さて、次は掘地くんのお目当てのところへ行こうか」
そう言う飯田に着いていくと
木々溢れるエリアに到着した。
よく周りを見ると
生い茂る木々の中に
タイヤ、メロンパン、赤い球体などの彫刻が
ポツポツと置いてあった。
常「…なんだか不思議な空間だな」
飯「掘地くんの粘土とは、また趣向が違うね」
そう話す2人は何とも言えない表情をしている。
『確かにオイラとは芸術の方向性が違う』
『でも、芸術家ってのは新しい刺激がないと鈍っちまうもんなんだよ』
オイラはタイヤの彫刻をじっくりと眺める。
『結構ディテールまでこだわってんな…』
『この触れた感じ…木を削ってあんのか…』
そのまま彫刻を鑑賞しようとしたが
『あ、飯田、常闇、オイラ置いて行っててくれ』
『乗り物全部制覇するんだろ』
飯田と常闇の存在を思い出した。
タイヤの彫刻を気が済むまでじっくりと鑑賞すると
赤い球体の前に移動する。
『ふぅん、シンプルだな』
(でも敢えてシンプルな球体にすることで、受け手が自由に想像できるようにしてんのか、…うん)
(これならリンゴに見える奴や、ただの球体にしか見えない奴、人によって変わるだろうな)
(オイラには……)
その赤い球体をじっと見つめていると
(くそ、なんで……なんでだ!!)
オイラの頭の中に浮かんできたのは
あの忌々しい写輪眼だった。
『くそ!!』
カッと頭に血が上り
その彫刻に背を向けようと
勢いよく体を反転させたら
「うわぁ!」
ウサギの耳をつけた子供とぶつかってしまい
その子供は尻餅をついてしまった。
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たいやき(プロフ) - ミリアさん» コメントに気づかず、返信遅れてすみません!応援ありがとうございます!こちらは更新ゆっくりになりそうですが、頑張ります!! (2018年2月18日 0時) (
レス) id: 106da89505 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく面白かった作品で大好きです続きがすごく楽しみですこれからも体調に気をつけて更新頑張ってください応援してます (2018年2月9日 20時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たいやき | 作成日時：2018年2月3日 21時
