No.86 ページ21
地上へ着地した先生は
相「男子からいくぞ、青山」
と、名前を呼んでいく。
(暇だな、…うん)
オイラは粘土をいじる。
蛙「結構高いわね、3階ぐらいかしら」
葉「こーゆーの超好き!」
峰「ひらりと舞うスカート!」
芦「はやくやりたーい!!」
楽しそうに騒ぐ連中もいるが
出「高いとこってちょっと苦手だなぁ」
耳「ウチも…」
イズクと耳朗は浮かない表情だ。
八「大丈夫ですか?緑谷さん、耳朗さん」
轟「高所恐怖症か?」
出「いや、そんな大したモンじゃなくて!なんていうか、足がすくんじゃうっていうか…」
耳「…うん、ウチもそんな感じ」
そんなイズクに
爆「はっ、クソデクがっ!!」
カツキは馬鹿にしたように笑う。
『まあ、一瞬の我慢だな、…うん』
麗「そうだよ!一瞬一瞬!!」
蛙「Aちゃんは高いの平気そうね」
確かに蛙吹の言う通り
オイラは高いところは平気だ。
というか、むしろ好きなぐらいだ。
そんな話し声が大きくなりすぎたのか
相「…おい、遊びじゃねぇぞ」
遠く離れているのに
相澤先生の気迫が伝わってきたため
慌てて口をつぐむ。
その後も男子が次々に滑り降りて行き
相「次、緑谷」
出「はいっ」
ギクシャクと袋に向かうイズクに
麗「デクくん、がんばって!」
麗日が朗らかに応援する。
出「う、うん!」
イズクは頬を赤らめながらそう返事をして
救助袋の中へ入って地上へと降りたった。
麗「よかったあ、デクくん、ちゃんとできてる」
イズクを見守って、麗らかに笑う麗日。
(なんつーか、本当に麗らかだな、…うん)
次に八百万の名前が呼ばれ
女子もどんどん地上に降りていく。
耳朗も無事に滑り降り
最後にオイラも袋を滑り降りて地上に着地する。
すると
相「……お前ら、今、何の時間かわかってんのか」
相澤先生がまた怒っていた。
その迫力に
オイラもとりあえず姿勢を正す。
相「向いてるとか向いてねえとかさっき言ってたが、現場でそんな言い訳は通用しねぇからな。やること当たり前にできてこそプロヒーローなんだよ」
相「救助隊や警察が間に合わなかった場合、避難の誘導をするのも務めだ」
相「1人や2人なら救出は難しくないだろう。だが、大勢いた場合は救助器具が大いに役立つ。いざ、その時になって使い方がわからねえんじゃ話にならないだろ。だから一通りの救助器具のカリキュラムがあるんだよ。わかったか、爆豪」
爆「……っス」
(あ、カツキがなんかやらかしたのか?)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たいやき(プロフ) - ミリアさん» コメントに気づかず、返信遅れてすみません!応援ありがとうございます!こちらは更新ゆっくりになりそうですが、頑張ります!! (2018年2月18日 0時) (
レス) id: 106da89505 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく面白かった作品で大好きです続きがすごく楽しみですこれからも体調に気をつけて更新頑張ってください応援してます (2018年2月9日 20時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たいやき | 作成日時：2018年2月3日 21時
