No.84 ページ19
瀬呂を抜かしたイズクは
どんどん先へと進んでいく。
麗「すごい…!ピョンピョン…何かまるで…」
『カツキみたいな動きだな、…うん』
上「一週間で変化ありすぎ…」
隣からギリ…と音がしたので見てみると
カツキは
悔しさと焦りが混じった表情をしている。
(…イズクの成長スピードは目まぐるしいからな)
(さすがのカツキも焦るか、…うん)
レースは
このまま行けばイズクが1番に着くかと
そう誰もが思ったのだが
『あ。』
イズクは着地のときに足を滑らせて
そのまま落ちていった。
『マジか…イズク…』
蛙「緑谷ちゃんっぽいわね」
上「なんか安心したわ」
結局、切島の予想通り、瀬呂が1位になった。
オイラとカツキは同じ組で
一斉にスタートしたのだが
(なんかカツキのやつ、集中できてねぇな、…うん)
両手を爆破させ宙を舞いながら進むカツキだが
爆破にいつものキレがなく
タイミングも微妙にズレている時がある。
それを傍目に
オイラの乗った鳥は猛スピードで街中を進み
1番にオールマイトのところへ着いた。
八「久し振りにこんなに体を動かしましたわ…」
『そうか?』
授業も終わり、更衣室で
いつものように手早く着替える。
蛙「ケロ、確か八百万ちゃんはウワバミのところだったわね」
八「えぇ…」
『…?』
八百万の声はなんだか元気がない。
少しそれが気になったが
芦「うわ!!なにこれ！！」
耳「え、これって…」
芦戸と耳朗がなにやら騒いでいる。
『うん?どうした?』
芦「壁に穴が空いてんの!」
葉「えぇー!そんなのあったっけ?」
蛙「この向こうって男子の更衣室ね、ケロ」
蛙「峰田ちゃんがいるわね…」
この蛙吹の一言で
多分、全員が同じことを考えただろう。
耳「…ちょっと聴いてみる」
と、耳朗がなにやら個性で調べてくれているらしい。
耳「…丁度、今覗こうとしてる」
誰がという主語が無くても
全員の頭に浮かぶ人物は同じだろう。
芦「峰田のやつぅーー!!」
耳「ウチがやる」
そう言って耳朗は
穴へとイヤホンジャックを伸ばした。
耳「これでもう大丈夫」
葉「ありがと響香ちゃん」
八「何て卑劣…!!すぐにふさいでしまいましょう!!」
『じゃあ、オイラの粘土で塞ぐか』
着替え終わったオイラは穴に粘土を流し込む。
『相澤先生に一応言っておくぜ、…うん』
そう言ってさっさと更衣室を後にした。
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たいやき(プロフ) - ミリアさん» コメントに気づかず、返信遅れてすみません!応援ありがとうございます!こちらは更新ゆっくりになりそうですが、頑張ります!! (2018年2月18日 0時) (
レス) id: 106da89505 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく面白かった作品で大好きです続きがすごく楽しみですこれからも体調に気をつけて更新頑張ってください応援してます (2018年2月9日 20時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たいやき | 作成日時：2018年2月3日 21時
