二三、 ページ24
「もしも〜し。大丈夫ですか〜?」
わぁ、天使が見える。
師範、先逝く弟子をどうかお許しください。
善逸だけでも助かりますように。
ああ、冨岡さんに会いたい。
一人にさせてごめんね、嘘ついてごめん。
『ぎ..ゆ...。」
「義勇?私は冨岡さんではありませんよ?」
『ん?あれ、私...生きてる?』
「はい、解毒剤を打ったのでもう大丈夫ですよ。」
ああ、蟲柱の胡蝶様だ。
善逸は、善逸はどこ?
『...善逸...あの黄色い頭の...男の子は....』
思ったように力が入らなくて言葉も途切れてしまう。
し「ああ。彼なら無事ですよ。安心してください。」
『よか..た..。』
よかった。安心したら力が抜けて意識を失ってしまった。
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義勇side
「炭治郎、禰豆子。両名ヲ拘束。本部ヘ連レ帰ルベシ!」
胡蝶と交戦中、鴉がそう告げるとお互い特に何を言うでなく本部への帰路についた。
し「あっそういえば、冨岡さんのお知り合いの方に会いましたよ。」
俺の知り合い....?
し「蜘蛛になりかけてましたけど可愛らしい女性でしたよ。冨岡さんのこと下の名前で呼んでましたが、そういう方いらしたんですね。意外です。」
っ!Aか。
『そいつは今どこにいる。』
し「西の方の広場で.....あっ。最後まで聞いてくださいよ。そんなんだから嫌われるんですよ。」
あいつはまた無茶をしたのだろうか。
怪我はしてないだろうか。
蜘蛛になりかけてたとはどういうことだ。
早く顔を見て安心したい。
広場に出ると包帯巻きにされている人がたくさんいた。Aを探すと彼女も他の人と同様に包帯巻きにされて倒れていた。
『っA』
彼女に駆け寄ると生きてはいるが意識がなかった。
頬を覆う包帯からは血が滲んでいた。
傷ついてる方とは反対側の頬に手を伸ばした。
彼女に触れようとする手が情けなく震えた。
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美穂(プロフ) - また更新されるのを楽しみにしてます! (2021年3月7日 22時) (レス) id: 180cfbbdac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たいやき。 | 作成日時:2020年5月12日 3時