十二、 ページ13
「指令〜!冨岡義勇ト合流シ若者ガヨク消エル町ヘ向カエ!」
『一郎さんお疲れ様!お!久しぶりの冨岡さんとの任務だー!お館様まじ感謝っ!』
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集合場所へ向かうと冨岡さんはまだ来ていなかった。
まあ、寛三郎さんがきっとあれなんだろうな。←
さて、今回の鬼はどうやら若い男女を何らかの方法で誘い出し餌食としているそうだ。
恋人達への恨みでもあるのだろうか。
....待てよ?これは冨岡さんと恋人になりきりおとり作戦とかあるんじゃ?てか、そうしよう!!それしかない!!うん、任務だからね!しょうがない!
あーはやく冨岡さん来ないかなーん。ヘヘヘ
義「すまない、待たせた。」
はーい!噂をすればさっそく!!
『全然待ってないです!さっ!行きましょ行きましょーう!!』
ルンルンが抑えきれない私は冨岡さんの腕を引っ張り町へ向かった。
『冨岡さん!今回の任務の内容聞きました?』
義「あぁ、大方聞いた。」
『お!なら話は早いですね!さぁ!冨岡さん!私たちも恋人になりましょう!!』
義「....すまない。」
あ、これはガチなやつ?ここで天然炸裂?
ヤメテクダサイ、心ガ折レマス。
『フリです!フリ!ほら!若い恋人たちが狙われるみたいなので!!』
義「あぁ、そういうことか。わかった。」
くそぅ。さっきのすまないがあったせいでフリであればいいなんて、余計傷つくぞ、この天然鮭大根め。
とりあえず聞き込み開始である。
私は着物に着替えるべく呉服屋さんへ向かった。
着物を買い、ついでに店主さんに噂について聞いてみた。
『すみません、この町で最近若い男女がよく消えるという噂を聞いたんですけど何かご存知ですか?』
「あぁ、それだったら街の北側に大きな旅館があるんだけどな、どうもそこに恋人同士で泊まると昔恋人に振られた女の呪いで消されてしまうっていう噂だ。」
『えっ、そんな噂があるのに泊まる人いるんですか?』
「そりゃ、そこは温泉が有名でね。外部からよく旅行客が来るんだよ。もちろん町のもんは怖がって誰も行けなくなっちまったがな。昔はみんなに愛されてる旅館だったのによぉ、悲しいもんだよ。」
『そうだったんですね、』
「もしや、お前さんも旅館に来るためにここにきたのか?やめといたほうがいいぞ」
『ありがとうございます。あ、着物も素敵なものがあってよかったです!では!』
これは有力な情報なんじゃないんだろうか。
早く冨岡さんに会いに行こう!
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美穂(プロフ) - また更新されるのを楽しみにしてます! (2021年3月7日 22時) (レス) id: 180cfbbdac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たいやき。 | 作成日時:2020年5月12日 3時