148時間目 ページ21
貴方side
3人「え？」
別に温泉じゃなくても良かった。とりあえず、4人で話したかったから。
ク「それ…ホントなの？」
『うん。金曜日の離任式でこの街とお別れかな』
あ「お別れって…え、この街出て行くの？」
『まあね。ここから電車でも結構かかる距離だから、引っ越すの。一応アパートも見つけてるし』
転任が決まった時、最初に言うのは3人にしようと決めていた。だから今こうしている。
ソ「じゃあこのために私達と？」
『それもあるし、恋愛相談もあるし…』
最終的な結論はただ一つ。
『だからさ、今回の旅行楽しみたいの！協力してくれる？』
あ「…当たり前でしょ！最高の旅行にしよ！」
ソ「…そうですね！会えなくなる訳じゃないですし！」
ク「協力するよ」
『皆…ありがとう！』
この後、夕飯を食べた後思い出をいっぱい語って…疲れからかいつの間にか寝てしまっていた。
起きたのは5時を少し過ぎた頃。皆寝てる。そっと障子を開けて景色を見ようとしたけど、まだ暗い。仕方なく、椅子に座ってボーッとする。
あ「あれ、起きてたんだ」
『あ、あちゃみちゃん。何か目覚めちゃって』
あ「分かる。寝るの遅くても早く目が覚めるの」
少し無言の時間が続く。すると、あちゃみちゃんが口を開いた。
あ「Aちゃんさ、あの6人どうするの？」
『…まだ考えてる。未だに好きってどんな事か分からなくて…』
あ「好きって言うのはね、辛い物だよ。近くに居るのに、伝えられなくて。そんな自分が嫌になるの」
そんな物なんだ…。じゃあ琥珀と翡翠には随分辛い思いさせてるんだ。
あ「一番辛いのってアイクさんと鳥ちゃんは勿論、がっちゃんも辛いと思うよ」
『何でそう思うの？』
あ「知ってる？幼馴染って一番辛い関係なの。最初は友達だったのに、成長するにつれて好きになっていって…。でもどうせ幼馴染は幼馴染。友達でしかいられないの」
やけに詳しい…。途端、前にあちゃみちゃんがwato君と幼馴染だと言っていた事を思い出す。
あ「こっちは一途に思い続けてるのに、あっちは色々な人と付き合って。最終的には私の大事な友達を好きになって…」
『あちゃみちゃん…ごめん…私…』
何も言葉が出ない。あちゃみちゃんが、こんなにも苦しんでいるのに…私は…。
あ「謝らないで！引きずる私も悪いし…。それに、好きって言うのは一緒に居て安心する事。だから、私Aちゃんの事好き…いや、大好き！」
朝日が昇る。私の心は、少し決まった。
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白黒猫(プロフ) - わらるめさん» 今まで読んで頂きありがとうございました！その後はその内…忘れた頃に書こうと思いますw (2017年8月6日 20時) (
レス) id: 388eec0ba6 (このIDを非表示/違反報告)
わらるめ - 完結おめです！！！あかが民の私としてはこれを見つけてから更新がほんとに楽しみでした！！その後、期待しています！！ (2017年8月2日 22時) (レス) id: 70634deff2 (このIDを非表示/違反報告)
白黒猫(プロフ) - 陽花里さん» 今まで読んで頂きありがとうございました！気が向いたらその後的なの書きたいです…！ (2017年8月1日 18時) (レス) id: 388eec0ba6 (このIDを非表示/違反報告)
白黒猫(プロフ) - tyokoさん» 今まで読んで頂きありがとうございました！素晴らしい小説と言って頂きとても嬉しいです！ (2017年8月1日 18時) (レス) id: 388eec0ba6 (このIDを非表示/違反報告)
陽花里(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっっても面白かったです！次回作まってます！wその後、すっごく気になります！クミさんも気になります！ (2017年7月31日 21時) (レス) id: 0a6094044c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白黒猫 | 作成日時：2017年6月15日 23時
