44時間目-アイクver. ページ9
貴方side
ア「Aさん！」
そう言えば次は琥珀だっけ。
『次は琥珀か』
ア「そうですよ？ 忘れましたか？」
『確認よ、確認』
正直忘れかけてた。
ア「どこ行きたいですか？」
今まで、たこ焼き、りんご飴、射的と行ってきた。
『まだ遊びたいな…』
ア「食べる所以外で遊べる所…あ、くじ引きとかどうですか？」
『く、くじ引きか…別にいいよ』
ア「じゃあ行きましょう」
ア「1回引きます。二人分で」
くじ屋「今年も来たか、兄ちゃん」
琥珀はここの常連なのかな？
くじ屋「今年はお姉ちゃん連れて、か。にしてもあんまり似てないな、姉弟なのに」
もしかして姉と弟に見られてる？
まあ、他人からみたらそういう感じなのかも。
ア「あ…えーっと、よく言われますw」
今はそう返すのがいいだろう。
くじ屋「お姉ちゃん、弟さん凄いくじ運いいんだけどw」
『え？ そうなんですか？』
くじ屋「ずっと大当たり当ててさw 参っちゃうよ」
マジかよ。
くじ引き…当たった事無いよ！
羨ましすぎる！
くじ屋「お姉ちゃん、引きな」
何か当たりますように！
『えいっ』
なになに…93番？
くじ屋「小当たりだね」
当たった！？
…と思ってたけど、ハズレくじ無しらしい。
どうせ私はくじ運無いよ！
ア「あ…7番です」
くじ屋「お兄ちゃん今年も当たったねw」
ア「何か自分が怖いですw」
私の横で大当たりを出してる琥珀…。
なんか腹立つ。
くじ屋「お姉ちゃん。賞品選びな」
賞品ねぇ…。
あ、メモ帳ある。
これでいいや。
琥珀は？
ア「じゃあ自分これで」
くじ屋「これか。はいよ」
ア「ありがとうございます」
あれ？ ぬいぐるみなんだ。
琥珀だったら銃(勿論本物じゃない)とか選びそうだったけど。
結構可愛いぬいぐるみ選ぶじゃん。
いいもん！ 私には白川君がくれたぬいぐるみあるし！
くじ屋「ありがとな」
くじ屋をあとにして、近くにあった店で飲み物を買う。
ア「Aさん、どうぞ」
『ぬいぐるみ！ いいの！？』
ア「それありますけど…もう1個あってもいいかなって…」
『ありがとう、琥珀！ 大事にする！』
ア「自分そろそろ時間ですね…。わがままに付き合ってくれてありがとうございました」
『こっちもありがとう！』
次は、翡翠だよね。
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作者名：白黒猫 | 作成日時：2016年10月5日 12時
