44時間目-watover. ページ11
貴方side
w「せんせー！ お待たせ！」
『うおっ、ビックリした…』
いきなり後ろから話し掛けられた。
誰でもビックリするでしょ、普通。
w「よっぴ〜さん帰ってくるの遅いもん！ ずるい！」
『あ、それは食べ物めっちゃ買ってたからだって』
そう言えば全部食べれたのかな？
w「それでもよ〜…」
『そんなに愚痴ってたら時間無くなるよ？』
15分なんだから有効的に使わないと。
w「忘れてた！ せんせー行こ！」
手を掴まれて、wato君は走る。
『ちょ、引っ張らないでよ！あと私浴衣なんだからゆっくり走って！』
動きづらいんだから…！
w「え？ せんせ、走るの好きなんじゃなかっと？」
『走るのは好きだけど…服装を考えて、服装を！』
wato君は普段着、私は浴衣。
w「悪かったと！ 許して！」
『はぁ…今回だけだから…』
w「やった！ せんせーありがと！」
やれやれ。
今回だけと言っておきながらきっとまた許してしまうのかな。
w「喉乾いたけん！ ラムネ買ってくる！」
『ありがと』
何か皆に奢ってもらってばっかで申し訳ないな。
そう思いながらも奢ってもらう私であった。
w「ラムネ1本しかなかった…」
『そんな人気だったんだ…』
それなら仕方ないか。
『飲めば？ 奢ってくれたからどうぞ』
w「えー！？ 俺せんせーのために買ってきたと！？」
『でもさー、何か申し訳ないからさー…』
折角奢ってもらったのに私だけ飲むのはちょっと申し訳ない。
『あ、そうだ。私が半分飲んでさ、wato君があと半分飲んだらいいんじゃない？』
w「え！？」
『それだったらいいでしょ？』
我ながらいい考えだ。
w「でも…」
『つべこべ言わない！』
ラムネを取って、半分飲む。
炭酸最高。
『はい。ラムネ』
w「あ、ども…」
『wato君いつもの元気さはどうした笑』
w「え！？ 俺いつも通りやけん！」
『ホントに〜？』
w「ホントホント！」
そう言うと一気にラムネを飲み干した。
『おお、凄い凄い』
w「どうよ？」
『うん、いつも通りだったねw』
w「俺はいつだってこんなのやけん！ 」
『でもそろそろお時間でーす』
w「えー、もう時間ー？」
『うん。まあ、暇だったらまた何処かついて行ってあげても良いからさw』
w「何か上から目線…」
『年上だもん！』
w「言ったけんね！？俺覚えとくよ？」
『どうぞ御自由に』
さ、あと1人。
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作者名：白黒猫 | 作成日時：2016年10月5日 12時
