猗窩座になってるなんで【煉獄杏寿郎】

生きてる理由　風柱 ページ40

 

煉獄の寝床を整えていた。しなくていいと言われたけども。

出来ましたと告げると、煉獄がAの前に座った

｢考えていた事がある。無限列車での戦闘なんだが。
目と鳩尾への攻撃。これらは何らかの力で抑えられていたような気がしてならない。君があの時、渾身の力を込め俺への攻撃を押さえてくれたのではないかと思っている。違うか｣

「煉獄さん…」


気付いてくれた。偏見のない目で状況を見定めて考察する。本当に凄い人だ。


｢抱きしめてください！｣

｢またそんな事を…いや、いいだろう。生きてる喜びを共に分かち合おう！｣


え、いいだろうって言った？抱きしめてくれるの？


「おいで」

「うっ」


まさかそんな事を言ってもらえるなんて夢にも思ってなくて何より「おいで」の言葉が尊すぎて素敵すぎて感動のあまり全細胞がぷるぷる震えた


｢君がいなかったら目は潰れ、鳩尾においてはどうなっていたか想像もつかない。俺が今生きているのは君のおかげだと思う。君に礼を言う。ありがとう｣


まさに煉獄の胸に飛び込もうとしたその時


スパーン


いきなり襖が開いて槇寿郎に抱き留められる

なんでなんで煉獄さんじゃなくてパパ上なの⁉︎え⁉︎


｢猗窩座君！なんと！ありがとう！君には礼を尽くしても尽くしきれない！｣


涙を流して感謝された

ぐ、苦しいっ

パパ上、締めに入ってませんか⁉︎痛いです前炎柱‼︎

そして猗窩座でも上弦でもなくAだと何度言えばいいのでしょうか・・。この親子




◇・・・・・・・・・・・・・・・・・



煉獄が蝶屋敷にいるので(ストーカー)、待っている間禰󠄀豆子と遊ぶ。かわいい


｢禰󠄀豆子ちゃんも不死川さんにぶっ刺されてたよね。わたしもねこことこことね＿


言いふらしているといきなり目の前におはぎが現れた

おはぎ？なんでと思いながら顔を上げた


「ひ」っぃぃ、し、不死川さん…っ！

「甘いモンは食えんっだろぅがァ」


なんで！なんで⁉︎恐怖と驚きで固まってると


「いらねェのか」

「い、いりますいただきます」
 
ありがとうございます。とおはぎを不死川の手から受け取る

空になったその手がふわっと頭に乗った

ぎょっとして目だけを向け様子を伺う

笑ってはいないが、口元はくつろぎ、鋭い目の奥に優しい光が宿ってる

自分の何かが玄弥と重なったのだろうか

見惚れていると、頭から手が離れ不死川が去って行く

風が流れ、そこだけ淡い色に包まれた
．

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