猗窩座になってるなんで【煉獄杏寿郎】

37 音柱邸 ページ35

 

｢そういう訳だから、ちょい借りるわ行くぞ鬼｣


夕餉の支度をしている千寿郎と凪咲を手伝っていたAを、いきなり宇髄が肩に担いだ


｢え、え？｣


杏「君の所に行かずとも奥方たちがここに来ればいい｣

宇「あー煉獄さんがうるさがらねーかなぁ｣


杏「それなら炎邸でいいだろう｣

宇「んーなんか不便、なんでうちじゃ駄目なんだ？｣


ムムムと珍しく歯切れの悪い煉獄だった

事情が分からないAは担がれたまま煉獄を見る


杏｢君に宇髄の奥方３人の相手を願われてる｣

宇「んじゃそいう事で｣

A「相手⁉︎ なんの⁉︎ え？わたし大丈夫？煉獄さんっ！見捨てないで！｣


走り出す宇髄の肩の上で叫んだ
ものすごく不安になりながらも音邸に着く

鍛錬の相手だった
クナイで刺されたり蹴られたり殴られたり寝技で締められたりと、お嫁さん３人がかりでいいようにやられる。毒流していいかと言われた時はさすがにお断りした

そのあと女子会になる
宇髄さんのあんなことやこんなことを恥ずかしげもなく聞かされた。さすが「くノ一」、テクニックが一般人とは違う。というかもう何を言ってるか分からなくてっ

Aちゃんは炎柱様が好きなのね
頑張りな！
秘技教えてあげる
髪の毛伸ばしたらいいのに

と言われたので、なんとなく伸びてと念じたら伸びた
伸びた伸びたとウケたところでいろんな髪型をしてもらう。帰る時はもっと可愛くしてあげると言ってくれたが時間制限があるようで元に戻った

３日目、任務から帰ってきた宇髄さん

宇髄さんの相手もする。強さとフィジカルばかの猗窩座の体に大変満足されたようだ


｢気に入った。俺が面倒見てやる。煉獄に言っとくわ｣

｢いえ！帰ります。煉獄さんのそばにいたいので｣


ドン


えっと思ったら天井と宇髄さんの顔が見える
この前と同じように倒され両手首を畳に貼り付けられた

芍薬のルビーレッドの瞳が差し込んでくる

やば、惚れてまうやろーってやつこれ


「髪、伸びてるけど」

「の、伸ばしました」

「いいねぇ、派手」


顔を首の横まで降ろしてスンと鼻を鳴らす


「鬼の匂いしねぇな、てか甘い」


煉獄さんも匂いを確認してた。炭治郎ほどではないが鬼を素早く察知する手段なんだろうか
にしてもなんかちょっと変な方向…これはいかんと思い押さえつけられてる手を解こうとしたが動かないよ？

「鬼、暴れんな」


上から乗られますます動けない

いやいやほんとにやべえなこれ
 

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