猗窩座になってるなんで【煉獄杏寿郎】

13 上弦の力　柱の力 ページ13

 

｢老いることも、死ぬことも、人間という生き物の美しさだ
老いるからこそ死ぬからこそ、堪らなく愛おしく尊いのだ」


炭治郎が苦しいながらもうつ伏せに寝返る
一度は恐怖したものの闘志は消えていない。彼もまた熱い思いを心に持っていた
加勢しようと刀を探すが見当たらない


｢強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない
この少年は弱くない。侮辱するな｣


一般隊士をきちんと評価する煉獄

自分をちゃんと見てくれてる、侮辱するなと怒ってくれてる

炭治郎が見上げたその先には、誰よりも凛々しい横顔と背中があった



｢何度でも言おう
君と俺とでは価値基準が違う

俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」


弱き人々を守るため悪鬼滅殺を目指す煉獄に、鬼になる選択肢など1ミリもない


『そうか』


指の先まで力を入れ、足を前に一歩踏み出した。濃いピンク牡丹色の髪が揺れる


『術式展開＿＿破壊殺・羅針』


血鬼術 足元に広がる雪の結晶、青く白い光を放ち、上弦の鬼の青い刺青を狂気的に見せる

腕と脚を前に突き出し武の構えで中心に立つと、手のひらは煉獄に向く


目に刻まれた文字


上弦＿＿参


それを見せつけた後、瞼をスッと細めた


『鬼にならないなら殺す』


・・・・・・・・・・・・・・・
Side A


見れた！

集中のとこ!!

おでこに人差し指当ててっ


「集中」


尊ーー!!!!




………え…と…


何か大事な事を忘れてるような…

体が勝手に動くけどなんで？



軽く助走をつけて跳び上がり二人がいる少し離れた所に着地点を定める


あ、伊之助だ。下敷きになった人を助けるために列車に体当たりしようとしてる

猗窩座の着地と同じタイミングでぶつかるから来た事分からなかったんだよね



ドオン



着地するとその衝撃に土煙が舞った

猗窩座さん！カッコいいです！
音もそのままやん！この座り姿、いい！

絶賛ナルシスト中
猗窩座の自分にまた酔った

猗窩座さんの曲が流れてます！(？)
エレキなギター響くこの感じ、猗窩座さんにピッタリです！

正直に言おう
敵ながらあなたも好きでした


この時まではまだ呑気に猗窩座になっていた
ただし体が勝手に動く事に疑問は湧く


ドンと地を蹴り真っ先に炭治郎を狙いにいく


待て待て炭治郎を狙うな！煉獄さんに怒られるぞ！


寸前の所で煉獄の刀が猗窩座の腕を引き裂き事なきを得た
 

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