煉獄サンタ寿郎【煉獄杏寿郎】 (ページ11)

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リードみたい…。自分の方へ引っ張ってみたが全く動かない。

「俺を引き寄せたいのか」  

自分を軽々と担ぐこの男。思っているよりもずっとずっと強靭。いくら強く引いてもびくともしない。

「んんっ」

口を一文字に締め一生懸命に引っ張る表情、仕草が可愛い。杏寿郎の口元が緩む。 

｢可愛いらしい。だが待っていられないな｣

 自身でネクタイを解き投げ捨てるとゆっくり屈んでくる。Aの前まで顔が下りると、動きが止まった。 

 ？…止まった…今度は何だろう…   

「子供が産まれたら、花の名前をつけよう」

  車の中で呟いていた、あやめにさくら。何を言ってるのか理解した。 

 「杏寿郎も花の名前だね、桃もいいね」 
「従兄弟が桃寿郎だ」

  「みんな果実になる花なんだ」
 「ああ」  

｢じゃあ… 
｢A、まだ俺にお預けさせるつもりか｣

｢…自分から言い出しておいて…｣

体を一旦起こしAにまたがる。すでにボタンが外れているシャツ、中身を見せつけるように肩から下ろした。

鍛え上げられた胸筋が顔を出すと、Aの心拍数が過多に上がる。

  ｢散々お預けさせられたな。犬の気持ちが分かるようだ｣

  笑いそうになったが堪えた。   

体が近づく。杏寿郎の匂いと逞しい胸を目の前に心臓が激しく動く。綺麗な身体、所作。自分も精一杯綺麗でいたい。 

 「やっぱりシャワーを…
「無用だ」 

72kgの体重がAの上に乗っかり、腕は顔の横で頭も体もがっちりホールドする。 

片方の手が内腿から外腿へと行ったり来たりを繰り返す。サワサワと弄られる度に中がキュウとしていた。 

｢君のこの肌のなめらかさは、いつ触れても飽きることがないな｣

腿から滑らすように脚の付け根を一回擦り通ると、身体がビグっと跳ねる。

手は留まる事なく腰のくびれを撫で上がり、目的の白い胸にたどり着いた。   

「ここの柔らかさは形容し難い」

大きな手が円を描き揉みしだく。

「そしてシルクのように滑らかだ」 

杏寿郎の言葉と手で攻められ、体も脳内も淫らに溶かされていく。恥ずかしい表情を見られたくなくて腕で顔を覆った。

「させない。乱れる顔を見せてくれ」

そう言うと、片手でAの両腕を頭の上に張り付けた。