そばに 3【煉獄杏寿郎】

21 炎柱稽古・実力 ページ21

 


薄く笑った笑顔にゾクっとした

Aが強いのは知ってるがどれ程のものか


「Aと打ち合いたい」


そう言う本田に炎柱が

「君はAと組むことが多いのだろう
君の癖や弱点など細かな所まで全て把握している。それでもやるか」


「はい」

「Aの実力を知っておいてもいいだろう。俺が仕切ってやろう」


本田が試合をするので女子が集まる。Aを見るため流星が来る。流星に釣られてみんな集まる


ルールなどなくどちらかの参ったで勝敗を決めることになった


「寸止め10分一本勝負だ。はじめ！」


竹刀を合わせる

「元彼、蝶屋敷だって」

「関係なし」



見合う、隙が全く無い

「来ないならこっちから行く」

構えていた所に打突。横に少し弾かれ首横の空いた隙間に寸止めで竹刀が入った


「う」

「止まるな！脇をやられるぞ」


その声に反応し、間一髪竹刀で受けるがそれが精一杯で次は防げなかった

腹を竹刀の先端で押され後ろに引く


「翼さん、調子悪いんじゃない？」

自分達より弱いと思っていたAが優勢なのを見て、ザワつく


簡単にいなされ胴をつかれる。迎えても打ちに行ってもいなされ突かれ

こっちの太刀筋に余裕でついて来る


体が柔らかい特にリスト

凪がれるような剣技。無駄な動きがない。目もいい。空いた所を確実に突いてくる


炎柱が苦言したのが分かる。全て見抜かれていた。…ただ軽い、力がないんだ

身体を目掛け足を蹴り上げた。ギリの所で竹刀で止めるがかなりブレる


素手なら勝てる


竹刀を振り回し足を蹴り上げた。もはや剣技ではない


優勢だったのは最初でもう太刀を合わせてくる


竹刀を取るしかないな


A目掛けて飛び掛かる。竹刀が身体を掠めるが寸止めのそれは痛くもかゆくもない

迷わず竹刀を握り引き寄せAの手首を掴み捥ぎ取る

手首を掴んだまま押し込み地面に押し倒す。倒してしまえば勝ったも同然


「弱味噌が！俺様が鍛え直してやる！」

「苦しんでるAちゃんも可愛いよー！」

「翼さん！頑張れ！」


両手首を地面に貼り付け馬乗りになっていた

振り解こうとするA、逃げないようにグッと押さえ込む


「ん」


この運動で赤くなった頬が歪む

スカートの隊服、白い足が反射し艶やかに光る


「なんか、えろ」

つぶやく音柱


ぅお…


男子が落ち着きをなくす



両手を片手で掴んで首に手を掛けたら勝ちだなと思った時



 

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