47 みんなで狩る ページ47
堕ちた気は士気も下げた
キリがない。もう限界。手に力が入らない
3人とも体力を使い果たしてる。鬼の本体まで行けないじゃん
その場にへたり込んだ
それを見た四季風が正面に屈み込んでくる
「諦めたらダメだよ」
「刀 握れない」
弱い事を言い出す私の目をじっと見据え
「剣士に思いを託して、刀鍛治が魂を込めて鍛えた日輪刀だよ
腕1本になったて 握る指があるなら最後まで持たなきゃダメだよ」
言葉が胸にグサッと刺さる
「あんたなんでそこまで、私なんかより全然楽に生きてるのに、強い思いもないのに」
──なんで。怪我だって酷い、さっきので肋骨やってる、私 かばったやつ。なのに。
さっきより真っ直ぐに強い光を放ちながら
「私は私の最も尊敬する人が
私を認めるって言ってくれた
その言葉を信じ、認めるって
言われた自分を信じて、鬼の頸 斬る」
静かに 強く言う
「隊士になった理由は違うけど、目的は一緒だよ。目の前の鬼の頸を3人でここにいるみんなで斬ろう」
頭を殴られた様な気分になった
この子の言う通り
「まだ話合い終わらね?もう限界」
村田さんにフォロー任せっきりだった
すっと立ち上がり気合を入れる
ゴォ
炎を見せる
おおー
2人の感嘆の声
「本体にもう少し近付いたら、四季風が刹那鬼の動き止めるから、村田さん、鬼 引きずり出して。そして炎でエンドにしよう」
「よし、本田、頼んだ!」
「了解」
しきの呼吸壱ノ型春
幻影を見せて動きを止める。見てなくても空気により触れさえすれば効力を持つ
村田の呼吸の時間
「くっ、硬」
刀が止まる、水の攻撃を助ける肆ノ型冬
村田の攻撃力を押し上げる
止まった刀がググッと本体に入り込み
鬼 出没
異形過ぎて唖然としてしまう。木の大きな頭に草の髪。おとぎの国から出てきた様な…
村田の足と腕につるが巻き付き締め上げる
四季風の傷も攻撃により深く傷付いていく
最後の攻撃、本田の呼吸が炎を噴きあげ頸に日輪刀が斬り込むが半分の所で止まる
岩のように硬い
本田が斬り込んだまま日輪刀に渾身の力を入れ込む
鬼の手が本田の腕を狙い鈍い音がする
参ノ型秋の爆風により辺り一面赤に染まる
炎がさらに勢い付き、悲鳴と共に本田の刀が鬼の頸を胴体から斬り離した
ゴトッ
サラサラ
それを見届け
3人ともその場に崩れ堕ちた
片目の玉に文字
下弦の禄だった
174人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りた | 作成日時:2021年4月18日 3時