43 理由・女子隊士の翼の ページ43
「またね」……炭
「うん、また」……A
暫くしてからAの忘れ物に気付き
後を追いかけた
……………………………………………
いつも当たる女子隊士が前から歩いて来る
少し広めの路地が目に入りそこに抜けて行く
支店に行くたび会う。絶対合わせてきてる
身に覚えがない。そもそも2人を知らない
思っていると女子隊士の1人が前から来る
振り返るともう1人がいた。挟まれた。
「うちら見て逃げたよね」
「……」
「なんか後ろめたい事あるんじゃないの?」
「ない」
ドン と肩を押される
どうしようか迷ったが横向きに倒れた
1人はしゃがみ込み、1人は上から見下ろす
「この子傷少なくない?しろっ」
隊服のスカートを少しめくり上げ言った
「あー男子隊士に守って貰えるんだったわ」
袖もめくり上げ
「ここも傷ない、すべすべだねぇ」
不気味に笑う
「何してんの」
「 翼さん!?」
別の女子隊士が来た
「私らこの子に陰で嫌な事言われて」
「威張ってるとか、仲良くしたくないとか
ウザいとか、ばかとか」
・・・・言った覚えない
「翼さんだって言われてますよ!」
「隊律違反になるよ
しかも入隊したての子にするかな」
そう言うと2人は立ち上がりシュンとする
「A!!どうした?何してるんだ!!」
炭治郎も来た
翼と呼ばれた女子隊士を見ると目が合った
「別にあんたを助けた訳じゃ無いから
私もあんたに不信感ある」
「あんた、何で鬼殺やってんの?あんたみたいなお嬢様が何でここにいんの
炎柱様の知り合いかなんか知らないけど、傷跡もない身体見せられたら、やっぱり優遇されてるんじゃないかって思うわ
大した理由もないならやめたら?
足手纏いになって誰かがあんたを庇って誰かが命を落とす様な事があったら、あんたを絶対 許さない」
目の前で鬼に親兄弟を殺され、元炎柱に助けられた翼
鬼を憎み、少しでも自分のような人が無くなればという思いで鬼殺隊士になった
楽に生き、仲間の影口を叩き、鬼殺を舐めてかかるAに強い不信感を抱いている
だが女子隊士たちのやり方も見兼ねた為、結果助けた形になった
「何言ってるんだ、Aは…」
「いいの…言い返すことない…」
「でも…」
「いいの、本当に…」
「忘れ物だよ…A、大丈夫?」
哀しみの混じった 優しい微笑みで
起こしてくれた
「…炭治郎は優しいな…ありがとう」
「うん」
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作者名:りた | 作成日時:2021年4月18日 3時