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39 炎柱・平等 ページ39

 



少し身体が動き声を掛けようとした時



「炎柱様!」

女隊士の声、その声色からは自分と同じ想いが感じ取れる



「ケガはないか!」




チクっと

胸の奥にうすく針がささる



 ── ケガはないか



人を気遣う優しい言葉



誰に対しても平等な杏寿郎が
誰に対しても同じ様に声を掛けるのは
当たり前の事で



自分以外の人に言うのを聞いて
自分だけが特別じゃないと
改めて知らされる



この人にも傷の手当てする?

藤の家紋の家あたりでケガを見て

薬塗って。蟲柱にもらったやつで


そして




それ以上考えるのは止めよう


もう夜が終わり 夜明けが来る
太陽が明るく照らしてくれる


大丈夫、薬塗るだけ


言い聞かせ、その場を離れる



そのまま家に帰る気になれず
ふらっと寄り道をする

いつも行く洋食屋に炭治郎らがいないかと立寄った
ここは早朝からやってるらしい


カラカラと開けて店内を見回す


「あっれ、四季風さん? ひとり?」


知らない先輩隊士に声をかけられるが、この頃いろんな意味で図太くなり、笑顔で無視、カナヲスタイルだ


「ここ空いてるから一緒に どう」


真面目に対応していた当初の初々しい私はいないと知れ
笑顔の下で思う


炭治郎たちがいないので帰ろうとした



「A!」


よく知ってる声が自分の名前を呼ぶ
目の前に赤い人


い…なんっで

ダラダラ 歩いてたから 追い越されたのか


「君も食べに来たのか」

「炭治郎たちがいたらと思ったけどいないから帰る」


「ここに座るといい」

隣の椅子に手を置く


「あ、帰る…」

「何を食べる、注文してやろう」



今日も話 聞いてないやつ

結局座るが 隣ではなく向い側に座る



どうしていつも会いたくない時に
会うんだろう。。


そして 前回同様 この大注目空間
居心地 悪。。




ここに居るって事は藤の家に行ってない

女隊士の人、怪我してなかったんだ

怪我 なくてよかった。

いろんな意味で良かった



 

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:りた | 作成日時:2021年4月18日 3時

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