20 任務・怪我 ページ20
アゴを持たれ顔を上げさせる
右に左にと、傷がないか見てる
「どこもけがしてないから…」
この近さでそんなに見られると恥ずかしい。それに顔、汚れてる たぶん
「ここに傷があるぞ」
「擦ったのかな…知らない」
「胡蝶に診てもらえ」
「なにを」
「傷がある所をだ」
「何ともないからいい」
「だめだ、ちゃんと診てもらえ」
「え、でも…」
「いいな」
「…い、や…」
「いいな?」
「……」
「返事」
「…は…い…」
うすーい小さい傷、
診てもらう以前の問題だ
今日の杏寿郎はおかしい
お腹が空いてるのだろうか
首から上は気が済んだのか
次は肩をバシバシっ叩いてくる
「ふむ、細いな ちゃんと食べてるのか」
チラッと見てくるから
キレイな緋色の瞳と目があう
いちいち ドキっとしてしまう
そんな事も知らず
肋骨を遠慮なくガシガシと掴んでくる
手が下へと降りるたび鼓動が激しくなる
腰の下辺りにまで降りた時には
杏寿郎の手を掴み
「本当にケガしてないから」
顔を赤くして言う
「む、これはやりすぎたか」
手を離してくれた
蝶屋敷どうしよ…
行かないと決めてるけども
★蟲柱 胡蝶しのぶ
常に優しい笑顔
面倒見が良い
人間の調教が神レベル
怒ると本気で怖い
怒ってなくても怖い
教育係 中村ノートより
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作者名:りた | 作成日時:2021年4月18日 3時