18 日輪刀・しき ページ18
「しきの呼吸、春夏秋冬の型があると聞く」
炎、水、風の援護に特化した呼吸
組む使い手によって型が8割決まる
風は緑、炎は赤、水は青、他の呼吸は
組合わせて対応する
緑は夏、赤は秋、青は冬
色分けと型名を季節でするが故、誤解がある
「ふむ 炎は秋か」
「しきって言っても季節じゃないよ」
「なに そうなのか」
「色だって。三色の。日輪刀の色だよ
色分けが季節だし、風の派生だし、
名前が四季風だからよく間違えられるらしい」
「季節だと疑いもしませんでした!」
「私も!」 二人で笑った
昔 父上が言っていた
しき柱と同じ任務だった時
己の強さが何倍にもなったと。
そして最初に繰り出す型には目を奪われる
「型が見たい」
「僕も!」
柱である杏寿郎を前に披露するのはおこがましく恥ずかしい
けども二人共 期待を込めて見てくる
「じゃ…1つだけ、どれがい…
「春」
被せるように杏寿郎が言う
日輪刀を帯刀し柄を握る
「しきの呼吸 壱ノ型 春」
鯉口を切り一気に引き抜き
円を描くように振り下ろす
風が春の嵐のように吹き荒れ
辺りが薄い桃色に染まり幻影を見る
鬼を刹那動けなくさせる型
庭にある樹々に残っていた桜の花が
ひと花残らず舞い踊る
刀を納め鯉口をゆっくりと締める
「凄いです! 感動しました!」
「う…む…これは驚いた」
好感触にとても嬉しい
桜の花全部散らしちゃってごめんね
言いながら千寿郎と散り落ちた桜を掃き集めてると
「誰だ!俺の桜を残らず散らした奴は!」
槇寿郎さんの怒涛の声が響き、杏寿郎を残し千寿郎と四季風の家に逃げ込んだ
目に焼きついた 春の型
その美しさに目を奪われ動けなかった
「…まいったな」
早く成長しろ もっと強くなれ
A、君と組むのが待ち遠しい
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作者名:りた | 作成日時:2021年4月18日 3時