17 日輪刀 ページ17
父がいる日に日輪刀が届いた
「刀の事、実はよく分からないが、
曾祖父さんと同じ色だ。良かったな」
笑いながら言っていたが、やがて黙り込み
「ついに剣士になってしまうのだな」
悲しげに言う
「じいさんは喜んでいるが…
刀の色はちゃんと伝えておくから」
「A、いつも家に居てやれないと思うと胸が痛い」
父はそう言うが少しでも時間があれば短時間でも家に戻って来る
「あぁ、もう行かねばならない」
慌ただしく家を出て行く
別れ際
「鬼に出くわしたら、逃げるんだぞ!」
言い残し車に乗り込んで行った
……………………………………………
「三色刀か!初めて見る!」
日輪刀を煉獄兄弟に見せに来た
赤 青 緑 の原色刀
「刀匠に、まがまがしいな。と言われた」
原色刀を見た人達の反応は微妙で…
「目立つ良い色だ!」
「目に引く色ですね!」
それでも褒めてくれる煉獄兄弟、ありがとう
「槇寿郎さんに見せて来る」
「それは…やめた方が…」
千寿郎が心配する
「こやって前を通るだけだから大丈夫」
日輪刀を立て、たたっと走って行った
庭に面している和室でお酒を片手に書物を読んだり寝転んだりの槇寿郎さん
触らぬが了解なのだが報告も兼ねて見せに行く。と言っても目の前を走り抜けるだけなのだが…
「大丈夫だった。無反応だったけど目が合ったから、刀の色も見てると思う」
「まぁ そんなところだろう」
「そうですか」
千寿郎はほっとした様子だった
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作者名:りた | 作成日時:2021年4月18日 3時