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2 桜・スペックUP ☆ ページ2

 


「町に行っていたのか」

「うん、あ、お菓子を買い過ぎてしまって…
 良かったらどうぞ?」

「いただく!
 この先に公園があるから そこで食べるか」


ベンチに座り

これはやえさんので
父は食べないくせに無いと文句言う
私はこれとこれと


「後は食べていいよ。残ったら千寿郎くんたちに」


すべて 食べきった。


そうだった、大食いだった。

千寿郎くんにはまた今度…と小さくつぶやく



口元を弧に描き どこを見てるのか分からない表情はバツが悪い時だ



隊士になる事をつげると 一瞬目を見開き驚いていたが


「Aなら大丈夫だ!だが気をつけて行け
君が無事に帰ってくるのを 俺はここで待っている!」



大丈夫って言ってくれた

待っててくれる

絶対帰ると強く思った




遠く空を見ていた杏寿郎が


「すまない、送ってやれない」



スッと私の前に立つ

思わず自分も立ち上がる



ガラッと雰囲気が変わった

空気が熱く重い



「カァー」


鴉がバサバサっと羽音を立て木に止まる




緋色の太陽のような暖かい光が

一瞬で炎をまとい 猛々しく赤く光る

その光に射抜かれ動けない



杏寿郎の手が頬に触れた

ビクッと身体が反応する




「時間だ。許せA 、また今度だ」


低く静かな声に ドクン と心臓がはねた



大きな手が頬を包む そっとやさしく

緋色の瞳も優しくゆれる





どれくらいそうしていたのだろう



自分の知らない杏寿郎に戸惑う

立ち尽くしたまま、心臓がまだ落ち着かない

触れられた頬が熱い




「Aさん」

やえさんが迎えに来た
生まれた時からずっと側にいてお世話をしてくれてる人だ

「鴉にここにお迎えに来るようにと」


いつの間に伝令を指示したのだろう


帰る道々「鴉がしゃべりましてね」

言葉を話す鴉にびっくりしたようでとても興奮していた
お菓子は大変喜んでくれた。家に帰って二人で食べた


「なぜ俺だけ1つなんだ」

「……」

今度からは父も同じ数にしようと思った


……………………………………………………

(http://uranai.nosv.org/uploader/common/d/e/a/deaf1d38ddf48717c8943de03e82cf8a.png)

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:りた | 作成日時:2021年4月18日 3時

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