おみくんと年越し

年越しUSJ ページ12

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「おみ！着いたよ！ユニバ！久しぶり！はーやばい！」



隣でユニバーサルスタジオジャパンが目に入って

騒いでる俺の彼女の、A。



今日は大晦日。

同じ会社に勤めてる俺らはとっくに仕事納めしてるから

わざわざ東京に居てもな･･･ってことでAと一緒に

旅行も兼ねて新幹線で来てしまった、大阪。



「先にホテルチェックインしとく？」



「そうだね。後だったら混みそうだもんね。」



アメニティとか揃えてある部屋を予約してあるから

手持ちだけで何も預けるものはないけど、

体冷えたらすぐホテル戻れるもんな、って。



「つーかお前そんな足出して寒くないの？」



「タイツ履いてるもん、寒くないよ」



黒ニットのセットアップにグレーのコートを着てるA。

タイツ無かったら完全にアウトだわ。



「ねー、聞いてー。おみ。

　紅白の司会にのちゃんだって。

　白タキシード着てるしー！絶対かっこいいよね」



「･･･そうだな」



何だよ、『にのちゃん』って

思ったけど一応返事をしておく。



ずっとそんな他愛もない話をしていたら

俺らが持ってるチケットの開園時間になった。



「ほら行くぞ」



「･･･おみ。手は？」



「･･･ん」



Aの手を繋いだまま俺のジャケットの

ポケットに仕舞えば嬉しそうに笑う。



あー、可愛い。

俺の彼女かわいいです、皆さん。



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