429 F 真実 ページ49
藤ヶ谷said
渉「Aちゃんは…
今どうしてんの？」
事故から3ヶ月
彼女は…
「今も、一緒に働いてる。
俺が彼女を覚えてないことを知ってて…。
でも、自分の話はしないんだ。
俺の記憶が壊れないようにって…
周りのみんなも。
だから…」
俺は真実を知らない
渉「…そっか。」
…。
…。
渉「太輔は？
このままでいいの？」
…このまま
「…知りたいって思う。
知らなきゃいけないって思う。
そうじゃなきゃ…なんか…」
納得して咲良と結婚できない
渉「太輔…俺はお前の親友だから
このままでいいとは思えない。」
その言葉が何を意味しているのかは
分からなかった
でも、渉は知ってるんだ
Aちゃんとのことも
咲良とのことも
「…教えて欲しい。
渉が知ってる限りでいいから。」
…。
渉「…太輔…後悔するかもよ？」
後悔？
渉「いや…。
Aちゃんと太輔は…」
渉が話し出した真実は
ある程度予想ができていたものもあったけど
自分の記憶が
こんなにも塗り替えられていたなんて…
いったい何が本当なのか
自分さえ見失いそうになる程の事実
咲良とは彼女と付き合う前に別れていて
だからもちろんお腹の子も俺の子じゃない
事故当時、俺が付き合っていたのは
Aちゃんで
だから、あのとき
病室で顔を合わせたあのとき
あんな表情をしたんだ
渉に言われて見れば辻褄が合うことばかり
「なんで…
咲良は俺と付き合ってるなんて…嘘を…」
…。
あのときだけじゃない
今この瞬間まで…
渉「…太輔、今日一緒にうち行っていい？
俺から咲良に聞いた方がいいと思う。」
「…うん。」
そう言われて渉を連れて家に帰った
「太輔…遅かったね。
え…渉。」
ドアを開けた咲良が渉に気づくと動きを止めた
渉「…久しぶり。
ちょっと３人で話がしたいんだけど。」
明らかに緊張した表情の咲良が渉を招き入れた
渉を挟んで３人で話をする
なんだか変な感じ
重い空気の中、咲良は自分の嘘を認めた
事故から目覚めた俺が
咲良を彼女だと思い込んでいたから
言い出せなかったと咲良は言ったけど
渉はそんな咲良に呆れていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 900人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Cuz(プロフ) - はるかさん» 作者の方ではなくて申し訳ないです、、、！ももさんの小説リストを辿ってみてください！続きありますよ！ (8月26日 6時) (
レス) @page50 id: 0671d0725c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 一気に読みました。続き気になります。続きを待っています。 (6月15日 12時) (レス) @page50 id: a5101dca74 (このIDを非表示/違反報告)
c(プロフ) - 藤ヶ谷くん思い出してください、頑張って涙！そして主人公ちゃんが藤ヶ谷さんをまた受け入れてくれますように、、 (2020年4月19日 4時) (レス) id: b90a326d63 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - またお別れしちゃうのかな？切ないけどそんなお話もいいものですね。楽しみです。 (2020年4月11日 14時) (レス) id: e3c85a4b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 切なくなってきました。主人公は、みっくんと結ばれないのかな…(涙)どうか、二人を結びつけてくださいm(__)m (2020年4月10日 22時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もも
| 作成日時：2020年3月27日 20時
