412 期待 ページ32
みんなの輪の中に
戻っても
私の心臓はバクバクと変な音をたてていた
だってみっくんが太輔の前で付き合ってるとか…
…いや、多分そっちじゃなくて
太輔が
『忘れちゃった…とか』って
もしかして、私を思い出したの？って
私は…一瞬…期待したから
期待しちゃったことに気づいてしまった
だって、今こんなに胸が痛い
太輔が私を思い出してくれることなんて
この先もう無いかもしれないのに
そう諦めてたのに…
太輔は…無意識に目で彼を探すと
宮田先輩と楽しそうに話してる
萌「ねぇ、このあとどうする？♪」
終電までちょっとあるし
一緒に飲まない？って
「あ、うん…でも…」
みっくんが…とかって言ったら
やっぱりノリが悪いとかってなっちゃうよね…
そう言えないで少し困ってると
太「Aちゃん
明日、朝早いとかって言ってなかった？
先に帰った方がいいんじゃない？」
声をかけてくれたのは太輔
萌「あ、そうなんだ。残念。
じゃあ、また今度。
藤ヶ谷先輩は行きますよね？♪」
太「あ…俺も…今日はちょっと…ごめん。」
萌「あ、そっか。今、大事な時期ですもんね」
大事な…きっと咲良さんのこと
赤ちゃん…今何ヵ月なんだろ
太「…ごめんね。
また今度」
そう言うと、みんなは私たちをおいて
三次会へと向かった
…。
…。
太「行こ。駅で待ってるんでしょ？北山」
なんだか気まずくて
立ち尽くしてる私に微笑むと
先に歩きだした
「…はい」
太輔の少し後ろを歩く
並べない距離
…。
…。
私の歩幅を気にしながら
ゆっくり歩いてくれる太輔
記憶が無くても変わらない優しさ
…もしかして…さっきのも
私が帰りやすいように？
「藤ヶ谷先輩…さっきのは…」
私のために？
って、やっぱり聞けないか
太「…ん？」
黙っていると、振り向いた太輔が
ふわって微笑む
「いえ…」
…。
…。
またゆっくりと歩き出す
背高いな…
絵になる後ろ姿
街の音の中
無言の私たち
太「…ねぇ、前にさ…
Aちゃんに言ったことあるじゃん？」
私の隣に並ぶと太輔が話し出した
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Cuz(プロフ) - はるかさん» 作者の方ではなくて申し訳ないです、、、！ももさんの小説リストを辿ってみてください！続きありますよ！ (8月26日 6時) (
レス) @page50 id: 0671d0725c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 一気に読みました。続き気になります。続きを待っています。 (6月15日 12時) (レス) @page50 id: a5101dca74 (このIDを非表示/違反報告)
c(プロフ) - 藤ヶ谷くん思い出してください、頑張って涙！そして主人公ちゃんが藤ヶ谷さんをまた受け入れてくれますように、、 (2020年4月19日 4時) (レス) id: b90a326d63 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - またお別れしちゃうのかな？切ないけどそんなお話もいいものですね。楽しみです。 (2020年4月11日 14時) (レス) id: e3c85a4b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 切なくなってきました。主人公は、みっくんと結ばれないのかな…(涙)どうか、二人を結びつけてくださいm(__)m (2020年4月10日 22時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2020年3月27日 20時
