499 扉越しの体温 ページ6
アパートの前まで
来ると灯りの灯るみっくんの部屋
イタズラに笑うみっくんの笑顔が頭を過る
『俺にすればいーじゃん』
ダメだ
今、みっくんの顔を見たら
さしのべてくれるその手を
とりたくなってしまう
だから、階段をかけ上って
みっくんの部屋の前を通り抜け
一直線に自分の部屋へ
バタン
ドアが閉まる金属音がして
たった一人、なんの音もない暗闇の中
太輔から着信はなくて
画面が明るく光るだけ
なんで何も言ってくれないの
このままじゃ私…
さよならなんてしたくない
でも…太輔といるの…辛いよ
玄関でうずくまる
音のない暗闇
このまま飲み込まれてしまいたくなる
…。
…。
ドンドン
扉を叩く音
…！
ミツ「おーい。A？
開けろー。帰ってきたんだろ？」
…みっくん
なんでこんな絶妙なタイミングで…
声に鍵に手をかけそうになるけど
「ダメ。帰ってきてない。」
ミツ「はぁ？
なんでだよ！居留守つかってんじゃねーよ。
てか、帰ってきてないって言ってるし！」
寒いから早く開けろーって
「…。」
…。
…。
ミツ「…。」
観念したのか何も言わなくなったみっくん
カツン
ドアがきしむとドアにもたれて
座ったんだろうって気配で分かる
ミツ「…どうしたー？…なんかあった？」
…。
『無防備すぎるんだよ』
『あいつの名前なんて呼ぶな』
太輔の怒った表情と咲良さんとの…
「何もない。」
ミツ「…。」
…。
いつになく黙りこむから
「みっくん…風邪引くよ？」
ミツ「うん。
…早く中いれて。」
「それは無理//」
だって、声を聞いているだけで
甘えてしまいたくなるのに
今みっくんの顔を見たら…私は…
ミツ「…寒い。」
「だから、早く部屋戻りなよ。」
…。
ミツ「ねぇ、じゃあさ
お前も寄りかかって座って。」
…。
？って思いながら
言われた通りドアにもたれてしゃがみこむ
ミツ「なんかあったかい気がする笑」
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かみりーな(プロフ) - お帰りなさい！続きが楽しみです！ (2020年3月29日 12時) (
レス) id: 1856802e71 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 涙が止まりません…。やっと二人が前にすすめる予感 (2020年3月27日 0時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - あぁー(TT)泣いちゃいました（ ; ; ） (2020年3月26日 23時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
美久(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしてます、ももさんのペースで頑張ってください！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: b2030bb904 (このIDを非表示/違反報告)
美希(プロフ) - わぁ~ (T_T) 更新めちゃくちゃ待ってました！ ありがとうございます (T_T) ももさんのペースでまた更新頂ければ嬉しいです☆♪ (2020年3月25日 23時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年10月7日 20時
