510 F 伝えたかった想い(追記) ページ19
太輔said
会社にデータを持ちかえって
Aの部屋を目指す
拒否されるかもしれない
でも、どんなに時間をかけても
今日は絶対に粘るつもりだった
だって、このまま…くすぶっていたら
北山にもっていかれる
今日の撮影で確信した
Aに優しく触れる指先
穏やかな笑顔
それに守られて安心しきっている彼女
でも、今日じゃないか
ずっと前から
『好きなら泣かすなよ。』
『俺に返して』
北山は本気だったんだ
北『俺もキスするから』
俺も
このままじゃ…ダメだって
北山には何でも話すんだよなって
自分が情けなくて
北山の存在のでかさを痛感して
手遅れになる前に全部話そうと
俺が好きなのは他の誰でもない君だって
ただそれだけを伝えたかったのに
彼女の最寄り駅で電車を降りて
部屋への坂道を上るだけ
そのとき
prrr
「咲良…。どうした？」
こんなときに…
咲「太輔…どこに居るの？まだ会社？」
そう聞く彼女が居るのは俺の部屋の前
咲良「太輔に会いたい。」
…。
「ごめん。帰れない。」
咲良「どうして？仕事？」
「…Aに会いに行く」
咲良「…彼女。」
「うん。
だから、ごめん。」
はっきり断ろうとすると
咲良「私、もう帰れない…。
早く帰ってきて。
寒いよ…」
彼女の家までの終電は無くなる間際
５月といっても夜はまだ肌寒い
…。
お腹の子にもしもなにかあったら…
でも…
Aとの約束が…
「わかった。なるべく急いで帰るから。」
仕方なく引き返すことにして
Aに電話をいれる
でも繋がらない
頑なに避けられてたんだ
出ないよな…
今日こそ、ちゃんと話したかったのに
仕方なく来た道を引き返す
駅まで数百メートル
交差点にさしかかったとことろで
俺の記憶は途絶えた
最後の瞬間に脳裏に映ったのは
雪のように美しい
Aのウェディングドレス姿
白くて小さな花みたい
彼女に渡したシロツメクサ
俺を想ってって…
俺はただ君に伝えたかったんだ
君が好きだって
愛してるって
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かみりーな(プロフ) - お帰りなさい！続きが楽しみです！ (2020年3月29日 12時) (
レス) id: 1856802e71 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 涙が止まりません…。やっと二人が前にすすめる予感 (2020年3月27日 0時) (レス) id: c093b1f16a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - あぁー(TT)泣いちゃいました（ ; ; ） (2020年3月26日 23時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
美久(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしてます、ももさんのペースで頑張ってください！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: b2030bb904 (このIDを非表示/違反報告)
美希(プロフ) - わぁ~ (T_T) 更新めちゃくちゃ待ってました！ ありがとうございます (T_T) ももさんのペースでまた更新頂ければ嬉しいです☆♪ (2020年3月25日 23時) (レス) id: 9bf00cb10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年10月7日 20時
