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470 F 帰らないで ページ26

藤ヶ谷said



週末

家探しに付き合って咲良を部屋に送る





気分が優れないのか顔色の悪い彼女を

ベッドに連れていくと、力なく横たわる






「大丈夫?」







咲「…うん。




ちょっと気持ち悪いだけ」






浅く呼吸をしている





悪阻…だよな





多分







苦しむ姿に彼女の中に

新しい命が宿っているのを実感する








「ご飯、適当に作るから

食べれそうだったら食べて。」







日も落ちた今






冷蔵庫の中のもので適当に夕飯を作った








咲「太輔…ありがとうね。」





力なく体を起こす






「ううん。

俺にできることなら、協力するから。

遠慮しないで。



じゃあ、そろそろ帰るわ」






テーブルに料理を運ぶと

咲良がゆっくりとこちらに歩いてきた







キュ






服の裾を小さく掴む






…。






咲「…帰っちゃう…よね」




…。






…。








咲「…帰らないで。」







不安げに俺を見上げる







いや…


「ごめん…それは…」






さすがに泊まるわけには…








咲「不安なの。

自分の体が自分のものじゃないみたいで…」






…。







咲「夜が怖い。

一人になるのが怖いの。」







すがるような瞳




…。




「咲良、ごめん。

…でもやっぱり泊まれない。」





…。







諦めたように服を掴んでいた手が離れた








咲「太輔…今いるの?


付き合ってる人とか…」





…。







そんなこと…咲良に話す必要ない


そう思ったけど






『今も太輔が好き』







その言葉に

はっきり伝えておいた方がいいと思った







「…うん。」







…。






咲「そっか…。


もしかして、会社の子?」






え…






「なんで…」







咲「…なんとなく…。



前に話してた担当の子

可愛がってるみたいだったし」








あぁ、そういえば前に話したっけ








「そっか。

うん…まぁ、その子…かな。」







…。








咲「…いつから付き合ってるの?」







「…咲良と別れてからかな。」








咲「…そうなんだ。

どこがよかったの?」






どこが…







「…それ、言わなきゃダメ?」







そんなこと咲良に話す必要ない








だって俺たちは

今はただの幼馴染みなんだから








気まずそうに視線が落ちる

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もも(プロフ) - 玲さん» いつもありがとうございます☆久々に舞い戻って参りました笑。分かりやすく嫌な奴です(^^;ちゃんと渉さんを大事にしろ!と言いたいところですが、ぐちゃぐちゃしてしまうのが物語(T-T)これからもお付き合いください(^.^) (2019年9月18日 19時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あ〜!!出てきましたねラスボス〜!!しかも物凄い爆弾を抱えて再登場、、さすがですラスボス。主ちゃんと藤ヶ谷先輩にとって、つらくて悲しいターンがやって来そうですね。。切ないけれど面白いので楽しみですっ (2019年9月18日 19時) (レス) id: b7c4bcac2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2019年9月14日 9時

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