393 ki 心の中 ページ47
北山said
「でも…もうご両親にも…」
話してあるし…今更
美紀「だから、今だと思ったの。
周りの人たちのためにも
これ以上は続けられない。」
うちの母親
美紀のご両親
婚約を祝福してくれた仲間
みんなのために
「美紀…ごめんな。俺…」
『ずっと一緒に』
って、約束…守れない
美紀「謝らないでよ。
仕方ないじゃん。
好きになっちゃったんだもん。
仕方ないよ…」
そう言う彼女の目に光るものが見えた
…。
そんな彼女にかける言葉を
持ち合わせていない俺
美紀「宏光。最後にお願いがあるの…」
「お願い…?」
美紀「…抱いて。」
抱くって…
いやいや…//
「ダメでしょ//
だって俺ら、別れるんだよね?」
なのに…そんなこと
美紀「お願い…宏光を覚えてたいの」
俺の手を取る小さな手が震えている
…。
「美紀…でも…」
美紀「Aちゃんも…」
A?
美紀「Aちゃんも今頃
きっと藤ヶ谷君と…」
…。
美紀「ごめん…やっぱりずるいよね…
こんなやり口。」
美紀は自分で分かっている
自分が俺にとってどんなに残酷なことを
言ってるのか
それでも、そうしてでも叶えたい
最後の願いなのか…
美紀「ごめん…やっぱり今の忘れて//」
離そうとした手をつかんで、歩きだした
美紀「宏光?//」
「…行こう。」
ホテルまでの道のりは何を想っていたのか
よく覚えていない
ただもどかしくて
ただ…辛くて
彼女の手を引いていた
ホテルを選んだのも最後の夜に部屋でなんて
気が引けるから
なんて、最低なのは俺の方
美紀の願いを叶えよう…
なんて綺麗なもんじゃない
俺の中にあったのは藤ヶ谷への嫉妬と…
それをどうすることもできないもどかしさ
ベッドに美紀を横たえて服に手をかける
キスしようとすると
美紀「宏光…ごめんね。
もっと早く手を離してあげればよかったのに…」
まるで俺の苛立ちに気づいてるみたいだ
思い起こせば何度も同じようなことがあった
ピっ…
薄明かりの部屋が暗闇に染まる
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ゆうか(プロフ) - はじめまして!この作品なファンになりました!読んでいてすっごく楽しいです!キュンキュンするし、切ないし...わたしは太輔と結ばれてほしいです!やっと太輔への気持ちに気づいた主人公ちゃんにはこのまま太輔と結ばれてほしいなと。これから続き読みます! (2019年9月26日 4時) (レス) id: 4633c77970 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます☆美紀さんとはしばらくお別れですが、また先々登場するかもしれません(^^;みっくんがとうとう動き始めます(^^) (2019年8月28日 9時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 美紀さん最後までいい女ですね泣美紀さんの決断に涙が止まりません。美紀さんにも絶対に幸せになってほしいです。 (2019年8月28日 7時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - きたみなさん» コメントありがとうございます☆本当にやっとですね(^^;これからも波乱の展開はありますが、見守ってくださいね(^^) (2019年8月28日 5時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
きたみな(プロフ) - やっと、、やっと!!!という思いともどかしさとで続きが気になります、、(^o^) (2019年8月28日 1時) (レス) id: 06cdfedc0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2019年8月12日 21時