200 結婚式場 ページ47
藤「たくさんか(笑)
俺、そんなに
あっちこっちでもないけどね(笑)」
フッて笑う
「あ、いや//じゃなくて……」
藤「あ、ここだわ。」
見上げるとそこは結婚式場
「え、ここ？」
だって、名前からしたら
よく行くような取引先の会社かと思ったから
藤「驚くよね(笑)
俺も初めて来たとき同じ反応した。」
そう、ここはずっと先輩が担当していた
取引先で、私が訪れるのは今回が初めてだった
藤「初任研
参考になることがあればと思って。」
私がブライダルの広告をやりたいって
言ったから
先輩に促されて裏からスタッフルームへ入る
スタッフ通路を通ると
窓越しに広い中庭が見えた
その先にまるでおとぎ話に出てくるような
立派なお城
素敵
この会場と取り扱う式の良さを伝える仕事を
藤が谷先輩は任されてるんだ
「こんにちは。お待ちしてました。」
打ち合わせ用のデスクに通されると
出迎えてくれたのは全身黒のカッチリとした
スーツに身を包んだ女性のスタッフさん
綺麗な黒髪を後で束ねているけど
決して地味ではなく、整った顔立ちが
むしろ洗練された大人の女性という印象だ
「今日はお一人じゃないんですね。」
先輩に笑顔で挨拶したその女性が
私に視線を向けた
藤「あ、うん。
今日は会社の後輩を連れて来ました。」
「初めまして。○○社のAと申します。」
先輩の隣で頭を下げると
「Aさん。
私はこの式場のコーディネーターを
してます愛美と申します。
いつも藤ヶ谷さんにはお世話になってます。」
そう言って丁寧に頭を下げた
今日は以前から話を進めていた
フェアの広告について
具体的なデザインを話し合う
目の前に広げられた資料を元に
先輩と愛美さんが話を進めていく
初めての参加の私は
ふたりの話についていくだけで必死だった
しばらくして、休憩を挟むことになり
初めての来訪の私は愛美さんの案内で
式場を見て回ることになった
広いバンケットに繊細な装飾
一際美しかったのは
チャペルの前面に飾られた
大きなステンドグラス
「素敵な式場ですね。」
愛美「ありがとうございます。
もしご用の際は、こちらの式場に」
って、にっこり笑う
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もも(プロフ) - maricaさん» コメントありがとうございます(*^^*)ぜひ7章にも遊びに来てくださいね(*^^*) (2019年7月9日 10時) (
レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
marica(プロフ) - 作者様の意地悪切なくて好きです！続きも楽しみにしてます。 (2019年7月9日 9時) (レス) id: e0ef7b26e4 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 玲さん» いつもありがとうございます☆藤ヶ谷先輩、ついに始動です(*´ω｀*)切ないお話大好きです笑なんとなく先が見えているから楽しめるのでしょうね…リアルだったら心が折れます(T-T) (2019年7月6日 21時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - あーん藤ヶ谷先輩切ない(；∀；)好きです万歳！主ちゃんに藤ヶ谷先輩の想いが届くのはもう少し先になりそうですかね。そうなったらなったで再び咲良さんが現れそうな予感も。前作もですが、切なさを描くのが本当にお上手ですね^ ^ (2019年7月6日 20時) (レス) id: b7c4bcac2b (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - はるさん» いつもありがとうございます☆切ないお話が好きなので遠回りばかりしてしまうかもしれません(^^;気長にお付き合いください(^-^) (2019年7月4日 8時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年6月23日 21時
