月とオレンジ 5

133 Ki デートの誘い ページ31

北山said




その勢いに押されて

結局頼まれることになった俺






宮田「じゃあ、また連絡します！」





店を出ると大きく手を振って帰っていく宮田






玉「ミツ、楽しんでねー♪」





って、それに続く玉






帰るかーって、駅に向かって歩く





Prrr



そこへ電話が鳴る






「もしもし……」



美紀「宏光、サッカーもう終わった？」






あ、そういえば終わったら連絡するって






「うん。

夕方終わって、玉と宮田と飲んでた。」






美紀「え、玉ちゃんとみやっちも居たの？」







「うん。



玉は、俺が頼まれたチームのコーチ

やってるんだって……宮田は飲み屋に居た。」






って、ふたりに会った経緯を話す







美紀「そうだったんだー。

いいなー。私も行きたかった。」






残念そうに言う美紀






いや、美紀は居なくてよかったかも





ダブルデートのことを思い出す






わりと寛容な美紀





でも、さすがに……







「うん。今度は誘うよ。」




って、返すと「絶対だよ？」

って、電話は切れた






ダブルデートって言ったって

宮田に協力するだけ、別に疚しいことはない





だけど黙っていて後でばれたらめんどくさい





だから、話しておくべきなんだけど








俺は結局、Aを誘うことになったと

美紀には話せなかった

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