嘘つきな僕ら 23

1051 炭酸 ページ2

裕太「これでいい？」




差し出されたのは





_______炭酸







裕太「俺も飲みたいから。」






そう言って蓋を開けてくれた







……。





……。






「……ありがとう。」







一口、口に運ぶとピリッと少しだけ痛い








……。





……。









なんか……



怒ってる……とは、聞きずらいけど







民宿のことだけじゃなくて

裕太君に話せないでいたことが

もうひとつあるから







隣の部屋に、良亮君が寝泊まりしてること







……だけじゃなくて

彼と同じ学校に通ってることとか……







学校に通うきっかけを作ってくれたのは

彼だってこととか……





……。








「あのね……」






今、言わなくちゃ……







Prrr……






裕太「あ、ミツだ。」




そう言って電話に出ると何やら話している






相談事が終わると、電話を切った






彩が近くのお店を予約してくれたらしい





二人でそこへ向かう




私はまた言い出すタイミングを逃してしまった









店に着くと奥の個室に二人が待っていた




四人で料理を囲む






久しぶりに会った北山さんはとても饒舌で

彩は隣で嬉しそうに笑っている








幸せそのもの……




それは私たちも同じなはずなのに







裕太君の態度がよそよそしく感じてしまうのは

多分……私が疚しいと思ってるから








……。








北山「でも、海の家で

バイトってめっちゃいいね！






なんか、ザ、青春！じゃん？♪

すげー憧れる♪」








明るく話しかけてくる







「そうですよね//



なんか新鮮です！

でも、あと１週間で終わりなんですけど。」









北山「でもさ、バイト中水着じゃないんだね！

海の家＝水着的な……ね？」






「そうですよね//





でも、水着は絶対じゃないんですよ。

自由な感じで。」









北山「でも、玉は見たかったっしょ？♪」







お酒を少し飲んでる北山さん








裕太君を見ると、そうねーって

なんだか気のない返事









北山「本当は見たいくせにー♪」






ってからかうように言うと

うるせーって払いのける









北山「でも、藤ヶ谷が居たのは

びっくりしたわ(笑)






偶然にしちゃ、すごすぎる(笑)」







ハハハって笑う







……。








「私もすごく驚きました//」

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