嘘つきな僕ら 12

542 Fsaid 別れた ページ34

太輔said






ス「じゃあ、玉森さんの彼女になる人は

練習が必要だね」









玉「頑張ってくれると嬉しいよね。

それで、料理してるとことか見れたりしたら

最高にキュンとするんじゃないですか(笑)」









玉が取材でこんな話をしてるのは

特に意識していないから……なはずなのに……








さっきのキッチンでの二人のやり取りを

思い出す









Aを見つめる玉の顔






今もさっきと同じ顔してる…








玉には愛が居る








彼女が居るのにこんな風に玉が

他の女の子と接するのを見たのは初めてだった








なんで……








なんて気のせいか









雑誌の取材が終わると控え室に戻った







そこへAや他のスタッフも

加わりみんなで残りのおかずを食べながら

時間を過ごした








少しずつ摘まんで

スタッフさんたちはまた慌ただしく仕事に戻る








みんなが食べ終わった弁当を

Aが片付けていた









ニカ「横尾さん、ごちそうさま〜。

マジでうまかったわ♪」








千賀「本当！俺、自炊とかしないから

すげー久々にちゃんとしたご飯だった！」









北山「Aちゃんもありがとねー♪」









A「あ、いえ//

私は手伝っただけなので……//」









宮「でも、いいよなー♪

玉はー。誕生日にお弁当くれる彼女！」









さっきの取材の話を聞いてた宮田が玉にふった









宮「あれ、絶対男じゃないっしょ！？

てか、愛ちゃんのことでしょ？」









玉「はー？盗み聞きしてんじゃねーよ！

てか、愛じゃないし！」







ズバズバ突っ込んでくる宮田に素っ気なく返す









北山「でも

愛って料理するイメージないけど(笑)

誕生日は特別か(笑)」








メンバーの中でも愛とはわりと仲のいい北山









玉「だから愛じゃないって！

愛のことはいいんだよ！もう。」









いつもなら「まーねー」なんて

流しそうなのに……








愛じゃないってわざわざ否定してる








横尾「何？愛と喧嘩でもしてんの？」









その様子に違和感を持ったのは渉も同じ

渉の質問に黙り混む玉







……。








……。









玉「……別れた。」








すげー小さい声でボソッと言った







え……？

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