嘘つきな僕ら 12

531 妬かないか ページ24

玉森さんの誕生日

お弁当なんてプレゼントしちゃった

トンチンカンな私






太輔にはそのことを話してなかった







隠すつもりは無かったけど

聞かれなかったからあえて話さなかったけど





後になってよくよく考えると、良くないよね……

手料理を彼氏以外の男性に……なんて

いくら友だちだからって……









横尾「やっぱりすごいね！

Aちゃん(笑)手料理あげちゃったのー！？

それいつ？

玉、よく受け取ったねー(笑)」






驚いてるけど、なんか笑ってる







というか、よく受け取ったって？








横尾「玉、手作りとか苦手だからさ(笑)

すごいね！(笑)

本当に玉のお気に入り(笑)」








お気に入りって//







メンバーのみんなからはよく言われる







というか、玉森さんのお気に入りとかじゃ……








「別にお気に入りとかじゃないですよ！//

ただの友だちです！」









横尾「へー(笑)ただの友だちねー♪

でも太輔は？ヤキモチとか……」








「あ……太輔には……」





言ってないんです






って言おうとすると

横尾さんがそれに被せてきた








横尾「……妬かないか(笑)」







そう言いながら炊けたご飯をかき混ぜている







妬かないか……









「おはよー！！おーいい匂い♪うまそー♪」







そう言いながら部屋に入ってきたのは

宮田さん







その後ろから気だるそうな

玉森さんが入ってきた









玉「おはよー。あれ？Aちゃん。

あ、今日からスタイリストに就くんだ？」







私が来ることを知らなかった玉森さん








さほど驚くわけでもなく

台の上の料理を見ながら言った









「あ、はい///」








玉森さんに会うのはあの熱の夜以来






『もう少しだけ……』








そんな風に引き留めてしまった








あの夜結局

私が起きるまで傍に居てくれた彼は夜中

自分の家へと帰っていった








あんな風に男の人に甘えてしまったのは

初めてで、改めて考えると

なんか恥ずかしくて玉森さんの顔を見られない









玉「あれ？

でも、これもアシスタントの仕事なの？」








「あ……はい///他分。」








いつもみたく普通に話すから

気まずいなんて思ってるのは私だけみたい








ま……友だちだから……か




そんな深く考えてないよね

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