嘘つきな僕ら 4

169 リング ページ26

彼氏さん///……の響きがなんかすごく嬉しい







そう言われて店員さんが慌てて

別のものをもってきた







店員「こちらがメンズのリングとネックレス……

あとは、最近人気のあるバングルです。

男性らしいハードなデザインのものと

女性にもお揃いでつけて

頂けるようなものもあります。」








そう言いながら、ベロアの台の上に

アクセサリーをきれいに並べていった








どれがいいんだろ……

あ、予算も大丈夫かな……









玉「これなんかいいんじゃん？」







手にとったのはシルバーのバングル

太すぎなくてシンプルなデザインが

男性も女性も使えそうだ







でも……

気になったのはシンプルなゴールドのリング

いつも中指につけてるシルバーの

ツイストリングに重ねたらきれいそう








「これも……いいかも。

いつものリングに重ねたり……」






そのリングを手にとった





玉「指輪……か。」







私が手にとったゴールドの指輪を見つめている







……。






……。




やっぱり指輪は重すぎかな……









玉「それもいいと思うけど

サイズ分かる？

指輪だとサイズがきっちり

合わないときついんじゃ……」








「あ、そっか……。そうですよね。」







太輔の指のサイズなんて分からないし……

すごくかわいかったけど仕方ないか…









指輪を台に戻そうとすると








店員「プレゼントされるお相手は弊社を

ご利用頂いたことがある方ですか？

もし一度でもご利用があれば

指輪のサイズも

お計りしているかもしれません。」







「そうなんですか！？えっと……」








太輔の名前を出すのはかなり勇気がいって

戸惑ったけど、せっかくなら私が送りたいもの

をきちんとしたサイズで……と思い、

送る相手が藤ヶ谷太輔であることを話した








すると店員さんはすぐに

サイズを調べて新しいものを出してくれた








店員「指輪の内側に刻印などもできますが

どうされますか？

イニシャルやメッセージを

入れられる方が多いのですが……。」









そう言うと色々なお洒落な字体と

サンプルのメッセージを見せてくれた








玉「イニシャル……入れちゃえば？♪

Aちゃんの。」








私がバングルを選ばなくて

若干テンションが下がりぎみに見えた玉森さん

が今度はふざけるように話しかけてきた

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