102 お互い頑張ろうね ページ7
安井くんと二人、車に乗り込んでスーパーへ
かわいいけど運転してる姿は、なんか男っぽい
こういうのがギャップなのか?
スーパーに着くとカートを押しながら
お肉や野菜、お酒やおつまみを
どんどんかごに入れていく
「愛は肉食わないからなー」
「愛はピーマン苦手だし」
「愛はカクテルかなー」
無意識なのか、そんな風に口に出しながら
商品を選ぶから、安井君がすごく愛ちゃんを
気にかけていることが分かった
もちろん太輔や玉森さんの好みも
把握しているらしく、あれやこれやと
あっという間に選んでくれた
帰りの車の中で安井君に聞いてみた
「安井君……愛ちゃんのこと
すごく大切に思ってるんだね。
買い物のとき愛ちゃん、愛ちゃんって(笑)」
そう切り出すと
安「あ、やっぱり分かるよね?
てか、普通分かるよね?(笑)
でも、あいつには
全然伝わってないんだー(笑)」
って笑う
その笑顔がどこか寂しげで
安井君は愛ちゃんを可愛がってる
だけじゃなくて
愛ちゃんに恋をしてるんだって思った
安井君……彼氏が居る子……
好きになっちゃったんだ……
切ないな……
しかも、その相手が事務所の先輩だなんて
「……辛くないの?
愛ちゃんが玉森さんと居るの見てて……」
デートの付き添いなんて……すごく酷だと思った
安井「んー。でも、一緒に居たいから(笑)
ずーっと傍に居たら
いつか俺を好きになってくれる
かもしれないじゃん♪
そのチャンスを窺ってんの♪
少しでも玉森君にスキができたら
略奪しちゃおーって♪」
明るく言う
でもやっぱり、その横顔は
すごく切なくて悲しい
もし玉森さんにスキができても
愛ちゃんを想って略奪なんて
しないんだろうな……
安井くんを応援してあげたいけど
玉森さんのことも愛ちゃんのことも
応援したいし
……。
……。
安「何悩んでんのー?(笑)」
なんて返したらいいか分からなくて
黙る私をからかうように明るく言った
安「Aちゃんはー?
藤ヶ谷くんと付き合ってんだよね?」
あ……私の名前知ってたんだ
「うん///……多分///」
安「多分か(笑)
まぁお互い頑張ろね♪」
そう言って笑った
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作者名:もも | 作成日時:2017年6月20日 14時