138 Tsaid 電話越しの声 ページ44
玉森said
放っておいて大丈夫か?ってなって
ガヤに……と思ったけど、やっぱり嫌だよな
でも、さすがに泊まるわけにはいかないから
自宅へ帰った
俺が友だちと言うと驚いてたみたいだけど
俺らの関係は多分そういうことなんだと思う
だから……友だちとして……
なんとなく彼女を気にかけている
ただそれだけだと思っていた
部屋で一人……どうも眠れない
時計を見ると深夜1時を回っている
安井に送ってもらったと愛からは
連絡がきていた
Aちゃん眠れたかな……
ふと頭をよぎる
携帯を手にとった
《寝られた?》
一言送信
【まだ起きてます】
すぐに返ってきた
携帯の通話ボタンを押してみる
A「……もしもし」
機械越しの彼女の声
あれ……
いつも当たり前に話してたけど
滅多に電話なんてしない俺ら
「まだ起きてたんだ。なんか俺も眠れなくて」
A「はい。色々やってたので……。
玉森さんにも眠れない日があるんですね(笑)
いつも忙しいから、ね落ちぐらいだと
思ってました(笑)」
電話越しの彼女の声はいつもより
少し高くて女の子って感じがした
「あるよそりゃ……(笑)
俺ってどんなイメージなの?(笑)
一応、人間なんで(笑)」
A「あ、そっかそっか(笑)
睡眠時間、二時間とかの世界に生きてると
思ってたから……」
「あぁ、まぁドラマとかあるとそうかも。
でも、ま、そんな日は無理に
寝ないんだけどね……」
A「眠れない日は何してるんですか?」
「うーん。映画見たり……雑誌見たり……。
宮田に電話したり?」
A「宮田さん?(笑)
本当に仲良しなんですね(笑)」
面白そうに笑っている
A「で、その役目が今日は私……か」
え!?……いやいや、そうじゃなくて……
一応、心配だったから……だと思う
A「嘘ですよ(笑)
電話……嬉しいです。ありがとうございます。」
俺をからかうようになったとは
いっちょ前だな(笑)
「Aー。風呂ありがとう。」
後ろから声がした
ガヤ……?
「ガヤ……来てるの?」
A「あ、はい///
玉森さんが帰った後来てくれて……
今、お風呂から出てきました///」
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作者名:もも | 作成日時:2017年6月20日 14時