134 帰さなきゃ ページ40
部屋に通して飲み物を容れる
彼のもとへ運ぶと
視線が玉森さんに貰った黄色いベアに
玉「久しぶりだな〜♪元気にしてたかー?
玉ちゃんベア♪」
ご機嫌に話しかけてる
あれ?……
なんか、さっきまでの雰囲気と少し違う
お酒が回ってきた?
でも、逆に気を遣われない方がいい
玉「大事にしてくれてんだね。
玉ちゃんベアも喜んでるわ」
そう言いながらソファに腰かけた
「……はい。すごく癒されてます」
玉「はは(笑)俺の癒し効果絶大だな(笑)」
あ……前に玉森さんの香水が
リラックスするって言ってたっけ
シュっシュっ
……?
鞄から香水を取り出すとベアに振りかけている
玉「これで俺が居なくても
癒し効果2倍だね〜♪」
そう言いながら匂いをかいでいる
なんか可愛い(笑)
半ば強引に私を連れて帰ってきてくれた
男らしい彼と少しちがくて
でもそんな空気に安心する
玉森さんの魅力って
こういうギャップなのかな……
それからしばらくは部屋のインテリアの話や
普段家でしてることなど
なんでもないことを話した
時間は深夜12時近く
もう戻らないと……愛ちゃんも待ってるだろうし
でも……
なんだか一人になりたくなくて
自分からお別れを言い出さなくちゃ
いけないのに、なかなか切り出せない
Prrr……
玉「あ、ごめん……ちょっと」
そう言うと廊下で電話に出た
玉「あ、悪い。……うん。お前は?
……あぁ。じゃあ、頼むわ」
電話を終えて戻ってきた
「もう、戻らなきゃですよね……
愛ちゃんも居るし。
付き合わせちゃってすみませんでした。」
玉「あー。まーそうね(笑)
でも、愛は安井が
送ってくれるみたいだからさ。」
安井君が?
愛ちゃんと二人きりで
にんまり顔の彼が思い浮かんだ
安井君にとってはいいだろうけど……
玉森さんは……いいのかな……
玉「ん?」
私の視線に玉森さんが気がついた
「あ……いえ……」
もう帰ってくださいって
言わなきゃいけないのに……
やっぱり一人になりたくない
さっきから携帯を何度も確認するけど
太輔からの連絡はなかった
……。
……。
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作者名:もも | 作成日時:2017年6月20日 14時