128 クラブへ ページ34
薄いグリーンのショートワンピースは
オフショルダーで鎖骨のラインまで
くっきりみえる
愛「可愛いー♪
いつものAちゃんもいいけど
クラブに合うセクカワバージョンもいいよ〜♪
きっと太ちゃん惚れ直すよ〜♪」
にこにこしながらご満悦な様子
鏡の前に立つとまるで
自分じゃないみたいだった
オフショルのフワフワグリーンのワンピースに
あえて黒いヒールとバッグで甘さをおさえた
ゆるふわにまとめた髪から覗く後れ毛
愛ちゃんぽいかわいさの中に
セクシーな雰囲気もある
すごくイメチェンだけど……
あまりにいつもと違うから
すごく緊張してしまう
そんな私のテンションは置き去りに
ノリノリの愛ちゃんとクラブへ向かった
薄暗い室内に入ると何人もの人たちが
愛ちゃんに話しかけてきた
それに愛想よくニコニコ返す愛ちゃん
やっぱり緊張するなー……この雰囲気……苦手だ
「あ、愛〜♪久しぶりじゃん♪」
また一人、男の子が近づいてきた
いそいそと端へ端へと
フェードアウトしていく私
ボス
誰かにぶつかった
「すみません！！」
振り向くと
玉「あ……。」
……。
……。
玉森さんの視線が痛い
やっぱり変！？///
っていうか気合い入りすぎ！？///
愛「あ、裕太〜♪どう？♪
スタイリスト愛の変身大作戦♪」
そこへ愛ちゃんがやってきた
玉「あ、うん。……いいんじゃない？」
そう言うと身を屈めて顔を近付けた
玉「今日は香水つけてないの？」
「はい///……お昼につけたんだけど
持ってくるの忘れちゃって……」
玉「そうなんだ。じゃあ……ちょっといい？」
そういうと鞄から出した自分の香水を
軽く私の首もとからウナジへ振りかけた
フワっと柑橘系の爽やかな香りに包まれる
玉森さんの香りだ……///
玉「これで完璧」
とニッコリ笑うとお酒をとりに行った
……////
何、私ドキドキしてんの///
愛ちゃんの彼氏なのに///
愛ちゃんも一緒に居るのに///
愛「あ、太ちゃん居たよ〜♪行こう！」
遠くに太輔を見つけると
私の腕を引いて彼のもとへ行って声をかけた
太「お、愛とA。あれ……」
……。
……。
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作者名：もも
| 作成日時：2017年6月20日 14時
