122 Tsaid 王子様 ページ27
玉森said
「あー。愛にシャンプー借りたからかな。
つーか、よく分かったね(笑)」
犬なみの嗅覚なんじゃない？(笑)
A「あ、やっぱりそうですか！
私、匂いフェチっていうか……
お風呂上がりの愛ちゃんがいい匂いで
覚えてたんです♪」
「あー愛の方をいい匂いって思ったのか。」
A「あ、愛ちゃんももちろんだけど
玉森さんもですよ！
いつもとは少し違ったから
すぐに気がつきました！」
今、俺に気を遣った？(笑)
別に深い意味はなかったんだけど……
「いつもの匂い？」
香水のこと？
A「はい！いつもすごくいい匂いが
するんです！香水？
太輔のより、爽やかな感じの……
玉森さんに初めて会ったとき
玉ちゃんって匂いまで王子様なんだなって♪」
「玉ちゃん……ね(笑)
てか、王子様なんかじゃないし(笑)」
ファンの子によくしてもらってて
普通に嬉しいけど
俺ってどんなイメージなの？(笑)
A「あ、すみません……
前は、勝手に玉ちゃんて呼んでました///
北山さんのこともみっくんって……///
っていうか、王子様ですよ！！
玉森さんは私たちの王子様です！」
私たちの……
「別に今も玉ちゃんでもいーんだけど(笑)
じゃあ、王子様ということで……(笑)」
そう言うと、納得したようにウンウンと頷いた
王子様の押し売り(笑)
こりゃ、一応普通の人の俺には
ハードル高いわ……(笑)
「あ、王子様、玉ちゃんは何の香水
使ってるんですか？
って然り気無く呼んでみたり……///
いや……ダメだ……///
恥ずかしいからやっぱりやめます///
恐れ多いし……///」
また、いつもの長い長い一人言(笑)
「別に恐れなくていーから(笑)」
そう言いながら後部座席の鞄を
とって彼女に渡した
「そこのポケットに入ってるんだけど……
開けてみて」
また、いいんですか！？……
なんて言いながら香水の瓶を取り出した
「あ、やっぱりこれだ！
この前、お店で似た香りだなーって
思ったんです！」
「マジ！？……すごすぎ(笑)
本当に犬なみの嗅覚だわ(笑)」
A「かいでもいいですか？」
蓋を開けて匂いをかいでいる
A「うん！これ！玉森さんの匂いだ〜♪
なんか落ち着く〜♪」
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作者名：もも
| 作成日時：2017年6月20日 14時
