嘘つきな僕ら 3 (ページ14)

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109 何も思わない？ページ14

北山「おー。あ、もうすぐ準備できる？

今日はいいお酒買ってきたよん～♪」

袋の中からちょっといいビールを取り出して

玉森さんと太輔のもとへ行ってしまった

それからほどなく準備も終わって

外が暗くなり出した頃にBBQを始めた

鉄網の上にはお肉や野菜、魚介類が

ところ狭しと並ぶ

愛「いい匂ーい♪お腹すいちゃったー」

と言う愛ちゃんのお皿に

焼き上がった食材を乗せていく安井君

愛ちゃんの好みを完全に知り尽くしている彼は

さながら執事のようだった

玉「愛が無理に誘ってごめんな？」

玉森さんが私の横へやってきた

「全然です！♪むしろすごく嬉しかった♪

こんな風に太輔とみんなの輪の中に

居られるなんて夢みたいです！」

二人で会うことができても

太輔がアイドルで居る限り

私たちの関係を知っている状況で

みんなと過ごせるなんて

なんだか普通の大学生のサークル活動みたいで

嬉しかった

「私たちこそ二人の邪魔してすみません。」

愛ちゃんと玉森さんのデートだったのに

玉「いや。大丈夫。どうせ安井も居るし(笑)

何人居ても一緒だから(笑)」

あ、そっか

安井くんも始めから泊まる予定だったんだ

……。

仲良さそうにじゃれあっている二人が

視界に入る

玉森さん……何とも思わないのかな

安井くんの気持ちを知ってしまったから

なんだか複雑

チラッと玉森さんの表情を確認した

玉「ん？何？」

あ、いや……ダメ。余計なこと言っちゃ

「いや、玉森さんて……

やっぱりお肉がよく似合うなーって！」

と咄嗟に答える

玉「え……あ、うん。ありがと。

あんま言われたことないけど(笑)

て、何これ？誉められてんの？(笑)」

「はい///多分///」

玉「なんだそれ(笑)」

面白そうに笑った

太「なんか楽しそうだね。」

ムスッとした太輔が入ってきた

玉「え、あー。

Aちゃん、本当に面白いしからさ(笑)」

笑いながら返した

太「ねぇ。BBQ終わったら

ちょっと二人で浜辺散歩しよ？」

耳元で誘われた

「え……うん///」

なんかこんなやり取りも憧れで

ドキドキしてしまう//