嘘つきな僕ら 3 (ページ1)

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波に打たれては飲み込まれる太輔

しばらく繰り返してるうちにスッと波に乗った

あ……立った……

波にのる姿はなんだか

すごく凛としていて綺麗だった

波からおりた太輔が大きくこちらへ

手を振っている

それに私も手を振り返した

なんか……彼女っぽい///

憧れのシチュエーションに思わず顔がにやける

ヤバ///

彩「はぁー。Aはいいなー。

私もみっくんと付き合いたい！」

隣で見ていた彩が話し出した

「あ、そういえば！北山さんとはあれ以来……」

玉森さんパーティーで会ってから

どうなったんだろ

彩「それがね……聞いてくれる？♪」

待ってましたと言わんばかりに

みっくんのことを話し出した

聞いてみると

帰りのタクシーで連絡先を

交換してもらえたらしいけど

その日のお礼以来連絡できてないらしい

みっくん大好きな彩

いざとなると女の子だ(笑)

というか……みっくんて、彼女居ないのかな……

いや、それより彩は彼氏いいのかな

「よかったじゃん！でも、彼氏は？いいの？」

彩「いいのいいの、あいつのことは！」

この口ぶりだと喧嘩でもしたのかな

彩「ねぇねぇ、なんて連絡すればいいかな？

っていうか、いつ？」

「じゃあ、今してみたら？」

彩「え！？///今！？///何て！？//」

「うーん。今みんなで海に来てます♪

北山さんもどうですかー？♪とか？」

自分のこととなると全くダメなのに

人のことは簡単に言えてしまうから不思議だ

彩「えー///うーん///」

そう言いながら携帯を取り出して

メールをうち始めた

彩もかわいいとこあるなー(笑)

太輔を眺めながら待つ

彩「打てた！よし送るよー！」

と言いながら、なかなか押せない送信ボタン

ピッ

煮えきらない彩に変わってボタンを押した

彩「あ、あ、あー！！！どうしよ///

本当に送っちゃったよー///」

超てんぱってる(笑)

そんな時

「あれ？……もしかして、この前……」

隣から女の子の声がした

あ……

白のワンピースにフンワリピンク色の

カーディガン

緩く三つ編みされた髪

相変わらず可愛らしいその人は

玉ちゃんの彼女の愛ちゃんだった