130 ヤバイやつ ページ36
部屋の隅のソファに腰かけて一人で
お酒を飲んでいた
「ねぇ!一人?よかったら一緒に飲まない?」
見知らぬ若い男性に声をかけられた
細身で背が高い
整った顔だちにオシャレなファッション
モデルさんとか?……いや、またジュニアの子?
本当にこのバーのレベルの高さには驚かされる
「……はい。……今は」
男「今は?(笑)」
「友達と来たんですけど……
ちょっと居ずらくて……」
男「へー(笑)そっか!じゃあ、俺と飲もう♪」
そう言うと私の隣に座り
持ってきたお酒を私にすすめた
お酒が回りはじめていた私は
一人で居るのも嫌で
少しだけならと何の躊躇もなく彼と飲み始めた
それから少しすると酔いがいよいよ回ってきた
男「ねぇねぇ。奥の部屋に俺の友だちも
居るんだけど、そっちで飲まない?」
思考回路が停止気味の私は
男性の誘いにためらいなくついていった
カラオケボックスの扉を連想させるような
ガラス窓から中が見えるようになっている
中には数人の男性……
ガチャ
「あ、おせーじゃん!」
「ごめんごめん。
でも、とびっきり可愛い子
見つけてきたから♪」
「あ、本当だー♪
おねえさん、読者モデルとか?」
一人の男性が近づいてきた
「いえ……アパレルで働いてます///」
「アパレルか〜♪今日のファッションも
可愛いね〜♪この鎖骨のラインとか最高♪」
そう言うとイヤらしく指先で胸元をなぞった
「やっ///」
驚いて思わず声が出てしまう
「やって(笑)その声、誘ってんの?」
また別の男性が近づいてくると
私をソファへ沈めた
「綺麗なラインしてんねー。肌も柔らかい」
そう言うと太ももを撫で上げる
「ちょ///やめてください///」
払いのけようとするけど
なかなかどいてくれないどころか
負い被さってきた
それを周りから楽しそうに見ている
何これ!?……ヤバイやつじゃん
怖くて無意識に体が震える
「震えてんの?可愛いー(笑)
大丈夫。痛くしないから」
……!
唇にキスされそうになったのを
咄嗟によけると、反応を楽しむみたく笑い
首筋に吸い付かれた
痛っ
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作者名:もも | 作成日時:2017年6月20日 14時