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薄暗い部屋の中
時折苦しそうな息づかいのみっくん
離れろと言われたけど、みっくんの枕元に寄る
長い睫
フワフワの髪
ちょっとだけ上向きのかわいい鼻
ぷっくりした唇
年上には見えない
本当に童顔
ふと、さっきのやり取りを思い出した
『会いたくなるって…何？』
『そんなん、わかんだろ』
そんなん…
そんなんって…
ダメ//私…
みっくんの言う通りだ
別に好きだとか、言われたわけでもないのに
気持ち乱されてる
自分の左手の薬指に触れる
『結婚しよ？』
…。
あのとき…私が大阪についていっていたら
今頃…私たちは…
机上の写真を手にとる
あの日のオレンジ
…。
…。
ミツ「だから、移るって。」
私の気配に気づいたのか
寝苦しいのか目を開けた
「ごめん//起こしちゃった？//」
ミツ「お前も寝ろ。明日、仕事だろ。」
うん…そうなんだけど
「なんか、やっぱり眠れなくて…」
…。
ミツ「意識してんの？俺のこと。」
また//そういうこと言ってる//
ミツ「…ごめんな。巻き込んで」
藤ヶ谷、心配してるっしょって
急に潮らしくなるの
「大丈夫だよ。
友だちのとこ泊まるって連絡したし。」
うん…多分
ミツ「…友だち…か。」
うん…友だちだよ
寂しそうな表情に少しだけ胸がぎゅっとされる
なんか私…期待してない？
ミツ「ねぇ…」
「ん？」
ミツ「会わない間に、随分
大人っぽくなったな。」
え//
突然、誉められて
なんて返答したらいいのか//
ミツ「でも、油断しすぎ。」
油断？
ミツ「いくら熱があるからって
普通に男の家に泊まったりするな。
俺だから、何も起きないけど
チャラい奴だったら
完全に食われてるかんな。」
「な//くわれてるって//
熱があるのにそんなこと
できるわけないじゃん！//」
って言い返すと
グイって腕を引かれて
ベッドの上に押し倒された
「きゃ//」
両手を拘束されると身動きがとれない
「ちょっと//みっくん//」
ミツ「油断しすぎ。
熱があったって
お前一人自由にすることぐらい
簡単なんだよ。」
虚ろな瞳と
熱で汗ばんだ肌
いつかの夜が蘇ると一気に鼓動が加速する
それを悟られたくなくて、視線を外した
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りなりーぬ(プロフ) - 自分に照らし合わせてとても切なく苦しかったけど主人公ちゃんの本当の幸せが見つかって私も幸せな気持ちになりました。とってもいい作品でした。完結お疲れ様でした。そしてありがとうございました！ (2020年8月10日 1時) (
レス) id: 5584ae604c (このIDを非表示/違反報告)
ちぃとも(プロフ) - とても素敵なお話ありがとうございました。 (2020年5月26日 10時) (レス) id: 94802b8b46 (このIDを非表示/違反報告)
ayanoxx(プロフ) - 毎日楽しみにしていた月とオレンジが終わってしまって少し寂しいです、、（ ; ; ）とても素敵な作品でした。ありがとうございました！ (2020年5月26日 0時) (レス) id: 2f259a90a1 (このIDを非表示/違反報告)
らら - 毎日寝る前に読むのを楽しみにしていました！本当に良い作品をありがとうございました！ (2020年5月25日 23時) (レス) id: 9256046d8f (このIDを非表示/違反報告)
ミリア(プロフ) - 完結お疲れ様でした。主人公ちゃんが幸せになれて良かったです。 (2020年5月25日 23時) (レス) id: f32e14bd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2020年5月19日 10時
