27 もしも同棲したら ページ28
中学生に上がった私は
みっくんの好物を作りたくて
ハンバーグをめちゃくちゃ
練習したことがあった
みつ「あ、おー♪そうだ!そうだ!
あれはうまかったわー♪」
「あれは……あれはじゃないでしょ!
他にもレパートリーあったじゃん!//」
みつ「そうだっけー?(笑)」
とかって、また笑ってるし
みつ「じゃあ、今度久しぶりに作ってよー♪」
もーって怒る私に、今度は可愛くお願い
だから、すぐ許してしまうんだ
「いただきまーす!」
みつ「ん!んまー♪
カレー久しぶりだわー♪」
口一杯に頬張るみっくん
ハムスターみたい(笑)
「自炊してないの?
料理してるのかと思ってた。」
みつ「んーたまに?
誰か来たら。
ひとりぶんとなると作る気しなくない?」
気だるそう
確かにって相槌するけど
その誰かを知りたがる私の心
みつ「やっぱり手料理は違うわー。」
って言うから
「美紀さんは?」
って、思わず聞いてしまった
だって、誰かって美紀さんだよね…やっぱり
みつ「そうね。
美紀が来てくれたときぐらいかなー。
でも、美紀はわりと凝った料理が
好きだからさ。」
サラッと言ったけど、美紀は……
「どうせ私は庶民ですよ。」
ってこと、遠回しに今言ったよね?
みつ「なんで
そういう意味じゃないっしょー(笑)
カレー最高じゃん?笑」
そんな私をあしらうようにして
食べ終わった食器を流しまで運ぶと
サラッと洗い始めた
「ありがとう」
みつ「おう。お前は座ってろ。」
って言うから、リビングから
みっくんの後ろ姿を眺めていた
意外と広い肩幅
筋ばった腕
男の人……なんだって
同棲とかしたら、こんな風に毎日
片付けしてくれるのかな
そんな想像をしながら
みっくんが自分の部屋に居る幸せを
噛み締めていた
「ねぇねぇ、なんかアイス食べたくね?」
片付けを終えたみっくんが言う
確かに、甘いものは別バラだし
「食べたい!」
みつ「お、いーね♪
じゃあ、俺買ってくるわ。
何系がいいの?」
鍵を取り出して玄関へ向かいながら言うから
「私も行く!」
って、後ろに続いた
みつ「どれにしよーかなー。
やっぱバニラだな。
王道。」
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので( ̄∇ ̄*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2019年5月5日 0時