43 記憶 ページ44
藤「あ、ごめん。
なんか、ただの同僚でもないのかな……とか。
余計なことだよね。」
答えない私にごめんねって、小さく頭を下げた
「いえ……そんな。」
藤ヶ谷先輩はきっと元気のない私に気づいて
ここに連れてきてくれたのに気を遣わせてる
「彼女……みたいです。
なんか、大学のときの同級生で
フットサルサークルの
マネージャーだったみたいで。
もう長いらしいんですけど。」
二人の簡単な馴れ初め
こんなことまで話す必要ないのに
「マネージャーか、ありがち(笑)
てか、大学でも続けてたんだ。サッカー。」
あ、サッカーではないかって笑う
ありがち……だよね
こんなことなら、私もサッカー部の
マネージャーしておくんだった
とか、そんなの関係ないか
藤「Aちゃんは？」
私？
「私は……えっと……チア部に入ってました。」
藤「あ、そうじゃなくて(笑)
Aちゃんは
北山のことが好きなんだ……って。」
……。
「え！？//なんでですか！//そんなわけ//」
突然のことに大袈裟に否定してしまった私を
見て、やっぱりねって、笑う
「なんで……そう思うんですか？
私、まだ入社して１週間だし
先輩の前でみっくんと話したのも
さっきが初めてなのに。」
確かにみっくんの話は前にもしたし
さっきもちょっと分かりやすく
落ち込んじゃったかもしれないけど
藤「俺ね。思い出したの。」
思い出した？
藤「俺とAちゃんが
同じ高校の先輩と後輩だったって話。」
前に私が話したこと
でも、あのときは藤ヶ谷先輩は
私を覚えてないって
藤「俺が高3のときに
北山と同じクラスになって
Aちゃんが1年に入ってきた。
そうだったんだーって
当時のこと思い出してたら居たの。
俺の記憶の中に。」
藤ヶ谷先輩の記憶の中に……
藤「意識して見てたわけじゃないから
ぼんやりしか覚えてないんだけど
たまに北山と話してるとこ見たなーって。
北山って、周りとの距離感が近い奴だけど
Aちゃんとは特に仲良さそうだったから
意外だなーと思ってたんだよね。当時。」
「意外？」
藤「なんで二人は
付き合ってないんだろうって。」
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので(￣∇￣*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (
レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年5月5日 0時
