41 Tsaid 声 ページ42
玉森said
ものわかりがいいわりに
どーでもいいとこでは譲らない(笑)
「持ち上げて歌わせる作戦なしだから。」
断固として歌わないと諦めたのか
すねた顔をして、また一人で歌い始めた
少し高めの声は透き通っていて
俺なんかよりずっと安定していた
何より、よく分からないけど
聞いてるだけで心地いい
ときどき鼻にかかるような
かすれた声もまたいい
見た目の可愛らしさからすると
子どもっぽい声を想像するけど
歌声はすごく大人っぽかった
気持ち良さそうに歌うその声に
引かれるように音を重ねると
嬉しそうにこちらを見た
それから俺たちは子どもみたいに
息を合わせながら歌った
もちろん二人だけにしか聞こえないような
小さな声で
A「やっぱり玉森さんの声
すごく好きです♪
なんか細い声が繊細で……」
細い声……繊細……
「誉めてんの？けなしてんの？」
A「もちろん誉めてますよ！
もちろん太輔やみっくんの声も
安定してて綺麗で好きなんですけど
玉森さんの声はなんか……なんだろ……
なんだか分からないけど
惹かれちゃうんです。」
なんだか分からないって(笑)
アバウトすぎ(笑)
「それ、誉めてないから(笑)」
A「あれ？おかしいなー。」
困ったように苦笑いしてる
「はいはい。」
とっつきずらいお嬢ちゃんなのかと
思ってたけど、案外冗談も通じるんだ
Prrr……
俺の携帯
愛だった
「ちょっとごめん。」
そう断って電話に出た
「お疲れ。どーしたー？」
愛「裕太、今どこ？
仕事が早く終わったから会いに来ちゃった♪」
仕事が忙がしい同士、約束なんてできなくて
会えるときに会う感じの俺ら
「あ、そっか。じゃあ、先にうち入ってて。
もうすぐ家着くからさ。」
だから、もちろん互いの合鍵を持っていた
電話を切るとAちゃんと目が合う
一瞬、不安げに瞳が揺れた気がした
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もも(プロフ) - ともさん» いつもありがとうございます☆リクエスト……なかなか余裕が無いのですが……参考程度にお聞きかせください(^-^) (2018年1月29日 23時) (
レス) id: d5c8d33727 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは！いつも更新楽しみにしてます！リクエスト大丈夫ですか? (2018年1月29日 22時) (レス) id: 7b359c6e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2017年5月18日 10時
