35 一杯付き合ってよ ページ36
太輔が帰ってしまってから
どうも眠れない私は
近くのコンビニへ行くことにした
お酒でも飲もうかな
お酒は強くはないけれど嫌いではなかった
昔から一人でお酒を飲むのは
寂しいときや
悲しいこと嫌なことがあったとき
お酒を飲むとそんな気持ちが浄化されて
ほんわかいい気持ちで眠れるから
太輔が帰ってしまったことが嫌なこと……
ってわけじゃない
仕方ないって分かってるから
ただ……寂しいだけだ
棚から酎ハイを1本、かごに入れた
もう一本……
そう思って選んでいると
隣に男の人が来たのが気配で分かった
そっと棚の前を譲る
「あ……」
ん？
その声に男性を見ると
玉ちゃん……！！？
長身で黒いコート、マスクに黒いハット
でも、そこから覗く目元や声で
一発で分かってしまった
「こ、こんばんは///」
玉「どーも。」
軽く会釈した
玉「ガヤと飲むの？」
……！
玉「今日、仕事一緒だったから。
会うって言ってたし」
そうなんだ……
「いえ……太……藤ヶ谷さんは帰りました。
なんかお友だち？から電話が来て……」
玉「太輔って呼んでんだ(笑)
友達ねー。
で、一人で飲むの？……意外だね」
私のかごの中お酒を指差した
「強くはないんですけど……
なんか飲みたくなっちゃって」
玉「ふーん。」
……。
……。
？
玉「俺も飲もうと思ってたの。
一杯付き合ってよ」
そう言うと無造作にビールと
私が手にもっていたカクテルを
私のかごに追加すると
ヒョイとレジへ持っていく
会計を済ませると店を出た
慌ててその後ろを追う
玉「どこで飲むー？
家……ってわけにはいかないか」
一瞬、私を振り向いて言った
「あ、あの……」
玉「浮気……じゃないから。
つーか、名前が……」
「Aです！」
玉「Aちゃんね。
そんな気ないから大丈夫。
友達の彼女とか面倒だし……(笑)」
ひど！
天下のアイドル玉森裕太
そりゃそうだろうけどさ……
いざ言葉にされてしまうと……なんかむなしい
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もも(プロフ) - ともさん» いつもありがとうございます☆リクエスト……なかなか余裕が無いのですが……参考程度にお聞きかせください(^-^) (2018年1月29日 23時) (
レス) id: d5c8d33727 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは！いつも更新楽しみにしてます！リクエスト大丈夫ですか? (2018年1月29日 22時) (レス) id: 7b359c6e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2017年5月18日 10時
