32 初めての…… ページ33
太輔がうちに来てから二時間程度
泊まって欲しいなんて思ってなかったけど
もう少し同じ空間に居たかった
二人で会えることですら奇跡なのに
こうやって人は贅沢になっていくのかな
「そっか！じゃあ、仕方ないね。
気を付けて行ってください。」
落ち込んだの悟られたくなくて明るく返した
それを見て、太輔がホッとした顔をする
仕方ないよね……そりゃ
限られた時間しかないんだから
お友だちだって太輔に会いたいだろうし
というか……私よりもきっと前からの知り合い……
その人をさしおいて
私が一緒に居るのは図々しいし
彼のコートを持って玄関へ向かった
藤「ありがと。」
コートを手渡すとそれをスッと羽織った
藤「……じゃあ、また連絡する。」
……。
……。
「はい」って返事しなくちゃ……
でも……。
ダメ……こんなの迷惑なだけだし
大人の恋愛っていうのは
ワガママとか無しだから。きっと
「うん♪お仕事、無理しないでね。」
また明るく笑ってみせた
すると
藤「あぁ。Aも。じゃあ、おやすみ。」
また優しく髪に触れた
ドアノブに手をかけた彼が
何かを思い出したようにこちらを振り向いた
……？
腕を引かれ抱き寄せられる
藤「……やっぱりタメ口もいいね♪
慣れないとこがかわいい♪」
耳元で囁かれた
頑張ってタメ口にしてたの
気づいてくれてたんだ……////
藤「またAの初めてもらっちゃった♪」
イタズラに笑う
藤「じゃあ、おやすみ」
優しくキスをすると彼は部屋を出て行った
初めての彼氏
初めての彼の家
初めてのおうちデート
初めての呼び捨て
初めてのキス
初めての……
ひとつずつ私の初めてが太輔との思い出に
変わっていく
初めてが全部大好きな人と……
私はきっと太輔と出会うために
ずっと一人だったんだ
大好きな太輔
大好きな初めての彼氏
幸せが溢れそう……//
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もも(プロフ) - ともさん» いつもありがとうございます☆リクエスト……なかなか余裕が無いのですが……参考程度にお聞きかせください(^-^) (2018年1月29日 23時) (
レス) id: d5c8d33727 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは！いつも更新楽しみにしてます！リクエスト大丈夫ですか? (2018年1月29日 22時) (レス) id: 7b359c6e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2017年5月18日 10時
