18 嘘つきな僕ら ページ19
藤ヶ谷said
あのときの俺はとにかく臆病で……
自分が傷つかないことだけを考えていた
子どもの頃からこの世界に生きてきた俺は
荒波に揉まれて、もうめちゃくちゃだった
周りが俺を傷付けるように
誰かを傷つけることにためらいなんかなかった
傷つけた結果、自分が嫌われても
何も感じないんだと思っていた
だから、今まで数えきれない程の女の子を
相手にしてきて
特別だなんて思ったことは
数える程もなかったし
いつ居なくなったってかまわないって思ってた
だってそういう仕事だし
本気になんてなったって
どうせ未来のない俺は飽きられたら
終わりなんだから
そう思っていた俺に微笑みかけたのは
彼女だった
彼女だけは大丈夫だって思っていたのに……
結局、俺を捨てるんだ
だから……一人になりたくなくて、君を……
君だから……じゃない
あのとき、俺の前にたまたま現れたのが
君だっただけ
でも……
初めて君の涙を見たとき
胸がいっぱいになった
だって君は俺自身だったから……
君が好きだ……それなのに俺は……
そう気付いたときには手遅れで
結局たった1度しか言葉にできなかった
でも、たまに思うんだ
これでよかったのかもしれないって……
嘘だらけの俺の言葉に価値はなくて、
また君を傷つけるだけなんだから……
ねぇA。
君は今、幸せですか?……
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もも(プロフ) - ともさん» いつもありがとうございます☆リクエスト……なかなか余裕が無いのですが……参考程度にお聞きかせください(^-^) (2018年1月29日 23時) (レス) id: d5c8d33727 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは!いつも更新楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2018年1月29日 22時) (レス) id: 7b359c6e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2017年5月18日 10時