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としみつSide
午後からの撮影も終わり、みんなでご飯に行くことにした。
てつや「久しぶりに焼肉いかん?」
『それ思った!行きターイ!』
りょう「俺はいいよ」
虫眼鏡「うん、僕も」
『としみつは?』
としみつ「えっ?あ、なんの話だっけ」
『もー、ちゃんと聞いててよー!笑 焼肉行くって話だけど、いい?』
としみつ「あ、うん、全然おっけー…」
てつや「じゃ、決まり!行くぞー!」
りょう「まって、車誰出す?」
虫眼鏡「僕だそうか?」
てつや「え、あ、いいの?」
虫眼鏡「うん。明日予定あるから飲まん方がいいし」
てつや「じゃ、虫さんで。ありがとねー」
虫眼鏡「じゃあ、先行って車出してるね」
──車の中
※席順(三列シート)
空き 虫眼鏡
てつや りょう
A としみつ
『としみつ?』
としみつ「ん?うわぁ」
名前を呼ばれ顔を上げるとAが覗き込んでいた
『そんなびっくりしないでよ笑』
傷つくじゃん、と笑うA。
やべぇ、りょうに言われてからバカ意識しとる
────「とりあえずとしみつはA、頑張れよ」
…なんで、俺……
『としみつ?どした?体調悪い?』
としみつ「いや、違う。大丈夫」
『ほんと?あ、わかった』
としみつ「なんだよ」
『焼肉が嫌だったとか?』
としみつ「お前は気楽だなぁ」
『そんなことないもんっ』
べーとこっちを見るAそのあとに
『つらいもんっ』
って小声で。いつものAじゃない。
としみつ「大丈夫か?悪ぃ変なこと言って」
『いや、大丈夫だよ』
ムリしてる。Aは昔からずっとそうだ。
ここが車の中だからなぁ…でも、三列目だから大丈夫かな
としみつ「A」
『ん?』
ギュッ
『!?…としみ……つ…?』
としみつ「無理すんな。抱え込むな。俺でもてつやでも誰でもいいからちゃんと言え。」
『…。』
としみつ「お前は昔から無理しすぎなんだよ」
ほんとに変わんねえな
『……っく…う……う…』
え、泣いてる?!
としみつ「…大丈夫か?」
『てつやん家帰ったらさ?』
としみつ「うん」
『話、聞いて?』
としみつ「もちろん。何時間でも聞くから。」
『ありがと…』
としみつ「ほら、もう着くから。」
顔をあげたAと目が合う。
俺のモノになれよ と思った。
ごめんてつや。
知らんうちに俺Aのことめっちゃ好きになってた。
?「と…しみ…つ…??」
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作者名:タイショ→ | 作成日時:2017年9月3日 0時